超純水は飲むと危険で死ぬ?純水との違いや効果を徹底解説
「超純水とはどんな水なの?純水との違いってなに?」
皆さんは「超純水」というものをご存じですか?
純水は学校の授業の理科実験などで使うこともありますが、いまいち超純水と純水がどう違うのかについては知らない方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、超純水とは「純水よりもさらに不純物を限りなく取り除いた水」のことです。
この記事では、超純水の定義や純水との違いについてより詳しく解説していきます!
また、超純水を飲むと危険という噂についても解説していくので、ぜひ最後まで参考にしてみてください!
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この記事を読むと分かること
- 超純水とは、水中に存在する不純物を限りなく取り除いた水のこと
- 超純水には明確な定義はないが、電気抵抗率や不純物の量、用途などから純水と区別できる
- 「超純水は危険」という噂は間違いであり、むしろ安全性の高い水
- 安全性の高い純水(RO水)が飲めるおすすめのウォーターサーバー2選
超純水とはどんな水?
超純水とは「不純物が限りなく取り除かれた水」のこと
超純水の定義を簡単に言うと、「不純物が限りなく取り除かれた水」のことです。
私たちが普段利用している水道水や飲料水には、バクテリアなどの微生物だけでなくイオンなどの様々な不純物が含まれています。
これらの不純物を除去したものを一般に純水といいますが、超純水とはこの純水をさらに精製したもののことをいいます。
超純水は水に溶け込んでいる4つの不純物を極限まで無くしている
水に含まれている不純物は、大きく次の4種類に分類することができます。
無機物 | ・無機イオン ・カルシウム ・マグネシウム |
---|---|
有機物 | ・自然物(リグニン、タンニン、フミン酸、フルボ酸) ・生理活性物質(エンドトキシン、RNase) ・人工物(農薬、溶剤、除草剤、環境ホルモン) |
微粒子 | ・鉄さび ・コロイド |
微生物 | ・バクテリア ・藻類 ・真菌類 |
「超純水」は、上記のような不純物を限りなく無くした水と言うことができます。
水に含まれている微生物だけでなくカルシウムやマグネシウムまで取り除き、水としての純度を極限まで精製した99%純粋な水が「超純水」ということですね!
超純水と純水の定義の違いは?
超純水は純水よりもさらに精製された水であることはお分かりいただけたと思いますが、「純水と超純水を分ける基準は何なの?」と気になった人もいるかもしれません。
続いては、どこからが純水でどこからが超純水になるのか、その違いについて解説していきます!
超純水は「不純物がほぼ無い水」、純水は「不純物が少ない水」
実は純水にも超純水にも明確な定義はありませんが、これらを区別する基準として電気抵抗率を測る方法があります。
水道水や海水などが電気を通すのは水中のイオンの電荷の受け渡しによるものとなっており、不純物の含まれる量が多ければ多いほど電気は流れやすく、電気抵抗率は小さくなります。
逆に純粋なH₂Oに近い水は電気が流れにくく、電気抵抗率は大きくなります。一般的に電気抵抗率が0.1~1.5MΩ・cmの水を純水、18.24MΩに限りなく近いものを超純水と定義することができるでしょう。
また、水に含まれる不純物の量はTDSという数値でも測ることができるので、気になる方は以下の記事もあわせて参考にしてみましょう!
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超純水と純水に含まれる不純物の量
50mのプールを水で満たした場合の不純物の量で考えると、水道水でドラム缶2~数本分、純水でコップ1杯分、超純水ではスプーン1杯分となります。
超純水は容器に少し触れるだけでも不純物を水中に溶かしてしまうので完全に純粋な水を作るのは実際には不可能ですが、私たちが普段よく使う水道水と比較してみると、超純水や純水がいかに不純物が少ないか分かりますね。
またこうして見てみると、純水と超純水での純度にもそれなりに違いがあり、この不純物の量の差も2つの水を区別する一つの基準となっています。
用途からみた超純水と純水の違い
超純水と純水には明確な定義がないこと、電気抵抗率で区別することができるということを解説してきましたが、これらは何に使われるかによっても区別することが可能です。
超純水、純水それぞれの用途について詳しくご紹介していきます。
超純水の用途
超純水の用途としては、半導体ウェハーや液晶などの洗浄、発電用タービンの蒸気発生器用水、医薬品産業の注射用水などがあります。
微小なごみが大きく影響してしまう製品や、安全にかかわる部品の洗浄によく使われているということですね。
純水よりも不純物が少ないということからも、洗浄に適していることはイメージしやすいのではないかと思います。
純水の用途
純水の用途としては、精密機器の部品の洗浄水としての利用に加えて、ソフトドリンクの割水や薬品などの希釈水、過湿用水などとしても使われています。
超純水にまで精製する必要もなく、不純物も少ない水であるため、幅広く利用されていることがわかりますね。
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超純水は飲むと危険って本当?
超純水はその不純物の少なさから、精密機器の洗浄などに広く用いられているということがわかっていただけたと思います。
しかし、「超純水を飲むのは危険」という噂もあるなど、飲用には向いていないという話もあります。
次に、超純水を飲むのは本当に危険なのかどうかについて、詳しくご紹介していきます。
超純水も純水も飲んでも危険ではない
結論から言うと、超純水や純水は飲んでも危険性はありません。
超純水や純水はものを溶解する性質が強く、体内にある栄養素を溶かしてしまうのではないかと思うかもしれませんが、その心配はありません。
というのも、純水は溶解させる性質が強いことから外気に触れた瞬間に気体を溶かし込み、純度がすぐに下がってしまうからです。水の純度を純水や超純水のままに保っておくのはとても難しく、口に入った瞬間に純度はさらに大きく落ちてしまいます。
飲み込んで体内に入る頃には、超純水はすでに身体に有害な力を持っていないでしょう。
つまり、超純水や純水は飲んでも危険ではありませんし、むしろ有害物質やウイルスが一度除去された水なので、胃腸の弱い赤ちゃんや高齢者でも安心して飲める水でもあります。
超純水や純水が危険という噂が広まった理由
それではなぜ、超純水や純水が危険であるという噂が広まったのでしょうか?これにはいくつか説があります。
まず、超純水は物質を溶かす力が強いことから体内が荒れてしまうのではないかという理由です。確かにこの性質は間違っていませんが、外気に触れた瞬間にその水は純水とは言えない純度になっているので、飲んで体内に到達する頃にはもう普通の飲料水と変わりません。
また、純水によく似た蒸留水の中に淡水魚を入れると死んでしまうという理由もありますが、これは水中から酸素を取り入れる淡水魚は空気の少ない水の中では窒息してしまうからであり、人の健康にとっては全く問題ありません。
他にも「栄養素がないことから健康になる要素がない」「美味しくないから」といった理由がありますが、栄養素は水に含まれていなくとも食事からとることができ、ミネラルが全くないために味にクセがあるというだけなので、身体には何の害もありません。
超純水は危険でなくむしろ赤ちゃんも飲める安全な水
純水は不純物を含まない、つまり健康に良いミネラルもほとんど含まないというデメリットもありますが、これは逆にミネラルを大量に分解する必要がないため内臓に負担がかからないということでもあります。
ミネラルは栄養として身体に良い一方、多く摂取しすぎるとそれを分解する胃腸に負荷がかかってしまうので、食事からすでに十分なミネラルを確保している人の水分補給としては純水の方が良い場合もあるでしょう。
純水は胃腸の弱い方やミネラルを分解する力の弱い赤ちゃんでも安心して飲むことができる、安全性の高い水と言えます。
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安全性の高いRO水(純水)が飲めるおすすめのウォーターサーバー2選
超純水の飲料としての安全性を理解していただけたと思いますが、実はウォーターサーバーを利用する事により自宅でも手軽に純水を飲めるようになります。
水道水を逆浸透膜(RO膜)というとても細かいフィルターで濾過することにより得られる純水はRO水と呼ばれ、原水が水道水であることから天然水よりも安価に手に入り、安全性も高いというまさに飲料に適した水です!
最後に、RO水が飲めるおすすめのウォーターサーバーを2種類ご紹介します。
クリクラ:570以上の産院で利用されている安全性の高いRO水を提供
クリクラは国際的に採用されている食品安全規格を取り入れ、さらに不良品がないように徹底的に管理された製造を行っており、特にその安全性が高く評価されているウォーターサーバーです。
製造工程ごとに衛生管理、そして最終検査では専任検査員が目視検査も行っているという、まさに抜け目のない徹底的な品質管理が特徴であり、濾過後のミネラルの調整によって飲みやすくなっているところもおすすめのポイントです。
赤ちゃんのミルクや離乳食としても広く用いられ、産院利用数No.1、10年連続で宅配水部門でのお客様満足度No.1に選ばれるなど、多くのシェアをもっているのも特徴ですね!
また、クリクラは本格的に利用する前に1週間の無料お試しもできるので、気になる方はぜひ無料お試しだけでもしてみることをおすすめします!
▼クリクラの詳細はコチラ
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アクアクララ:モンドセレクション10年連続受賞しているこだわりのRO水を提供
アクアクララは、1000万分の1mmという超微細な不純物を取り除くことができるRO膜での濾過によって、非常に安全性が高いRO水を提供しているウォーターサーバーです!
その安全性が高く評価され、10年連続でモンドセレクション「優秀品質最高金賞」を受賞している点も大きな特徴でしょう。
クリクラと同様、ミネラルの調整を行うことで体にやさしいRO水としてのメリットを保ちながらもミネラル不足による栄養と味という欠点も補い、美味しさと安全性を兼ね備えた、飲料水としてとても品質の高いものであるといえます。
また、アクアクララもクリクラと同様に1週間の無料お試しができるので、興味のある方はぜひ公式サイトをチェックしてみましょう!
超純水とは?純水との定義の違いや飲むと危険という噂まとめ
今回は、純水からさらに不純物を取り除いた「超純水」の定義や、純水との違いについて解説していきました。
超純水は水の中の不純物を除いた純水をさらに精製した水であり、明確な定義はないものの電気抵抗率や不純物の含有量、用途により純水とは区別することができます。
「超純水を飲むのは危険」という噂もありますが、危険性は一切なく、むしろ赤ちゃんでも安心して飲むことができる安全性の高い水です。
身体にやさしく安全性の高い純水をご家庭で楽しみたいという方はぜひ、ご紹介したウォーターサーバーを試してみてはいかがでしょうか?