水を飲み過ぎた場合のデメリットや対処法!何リットルで飲み過ぎ?
健康のために意識して水を飲んでいるという方はとても多いのではないでしょうか。
しかし、水をあまりに大量に飲み過ぎてしまうと、実は大きな危険性やデメリットがあります。
そこで今回は、水を飲み過ぎるとどうなるのか、どんなデメリットや危険性があるのかについて詳しく解説していきます。
水を飲みすぎて水中毒になってしまったときの対処法や、水中毒にならないための正しい水の飲み方についてもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事を読むと分かること
- 1日何リットル飲んだら水は飲み過ぎになる
- 水を飲み過ぎるとどうなるのか
- 水を飲みすぎて水中毒になった場合の対処法
- 水を飲み過ぎにならない正しい飲み方
1日何リットル飲んだら水は飲み過ぎになる?
1日3リットル以上飲むと飲み過ぎになる
結論から言うと、1日3リットル以上の水を飲むと、飲み過ぎになるという方が多いです。
例外として体重が平均よりかなり重い方や、大量の汗をかく運動をしている方などは、3リットルの水を飲んでも、飲み過ぎにならない場合もあるでしょう。
人間は水以外からも水分補給している
1日に1人が必要とする水分の量は3リットルと言われていますが、人間は水だけでなく食品からも水分補給をしますし、体内でもタンパク質や脂肪の代謝で水分を得ます。
そのため、3Lの水分が必要だからといって毎日3Lの水を飲めば、それは飲み過ぎになってしまうのです。
年齢や体重で個人差はあるが1日に1.3Lほど水を飲めば大丈夫
一日に必要な水分の量は体重や年齢、気温によっても異なるのですが、目安として平均的な体重で35歳までの方であれば1日に1.3リットルほどの水を飲むのが適正とされています。
体重が平均より重かったり、年齢が若くて代謝が盛ん、気温が高く汗をたくさんかいているなどの要因があれば、1.3Lよりも多くの水を飲んでよいでしょう。
ただ余程のことがない限り、3リットル以上の水を飲んでしまえば飲み過ぎになってしまうでしょう。
水を飲み過ぎるとどうなる?デメリットは?
健康のために水を飲むことは大切ですが、水の飲み過ぎは最悪の場合、死に至る危険性があります。
ここでは、水の飲み過ぎで起こるデメリット、水中毒の危険性について詳しく解説していきます。
水中毒による実際の死亡事故もご紹介していますので、日頃から水をたくさん飲んでいるという方は、事故を防ぐためにもぜひご覧ください。
水の飲み過ぎによる危険性・デメリット
- 水太りしてしまう
- 水中毒になってしまう
- 腎臓に負担をかけてしまう
水太りを引き起こす
水を飲み過ぎると、体質によっては水太りになることがあります。
水太りとは、水が脂肪に変わるわけではなく、代謝が悪いせいで身体の余分な水分がうまく排出されずに身体に留まってしまうことをさします。
そのため代謝が悪い人が水を飲み過ぎると、身体がむくみ、それが慢性化すると水太りになってしまいます。
しかし水太りの原因は、水の飲み過ぎではなく代謝が悪いケースもよくあるので、水を控えることよりも運動をしたりマッサージをしたりして代謝を良くすることをおすすめします。
水太りになりたくないからと水を控えると、余計に代謝が悪くなり水太りの原因となりますので、注意しましょう。
水太りについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください!
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水中毒になってしまう
水の飲み過ぎは、水中毒を引き起こす可能性があります。
水中毒は短時間で一気に水を飲むことで血液が薄くなり、低ナトリウム血症が引き起こされることで発症します。主な症状としては、頭痛やめまい、嘔吐、失禁、意識障害などがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
水中毒になる目安の水の量としては、1日7リットル以上がかなり危険とされていて、1日10リットル以上は致死量とされています。
夏の暑い日や運動の後は水を一気に飲みたくなりますが、水中毒になる危険性がありますので十分注意する必要があるでしょう。
水中毒による死亡事故が世界中で発生している
実際に世界中では、水中毒による死亡事故が多数発生しています。
ここでは、実際に起きた2つの痛ましい事故をご紹介します。
アメリカで起きた水中毒事故
アメリカで起きた事故で、2007年に開催された水飲みコンテストに出場した女性が水中毒により死亡しました。
このコンテストは、トイレや嘔吐を我慢して15分間隔で225mlの水を飲み続け、1番多くの水を飲んだ人が優勝というものでした。
この女性はコンテストの終了後に頭痛を訴え、自宅に帰宅した後に亡くなります。
主催者や参加者、誰かが水中毒の危険性について理解していれば防ぐことができた事故と言えるでしょう。
宮崎市で起きた水中毒事故
日本の宮崎市でも、統合失調症を患って入院していた女性が病室の洗面台で水を大量に飲み、水中毒を起こし死亡しました。
精神疾患の症状として水を大量に飲んでしまうことがあり、後の裁判で水道の元栓を閉めなかった病院側の過失が認められました。
この女性のように自分で水を飲む量を調節できない方には、周囲のサポートが必要です。
水を短時間で大量に飲み過ぎることで、誰でも水中毒を引き起こしてしまう危険性があります。
特に夏場は短時間で大量の水を飲みたくなることもありますが、過剰な水分の摂取は十分注意するようにしましょう。
また、水を飲み過ぎて死亡してしまう危険性については、以下の記事でもご紹介しているので、気になる方はあわせて参考にしてみてください!
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腎臓に負担をかけてしまう
水の飲み過ぎは、腎臓などの肉体内部にも負担をかけてしまうのもデメリットでしょう。
腎臓は接種した水分を濾過して、尿として排出する役割を持っている臓器なので、水分を飲みすぎると常にフル稼働することになり負担をかけてしまいます。
また、腎臓の処理限界を越えると、溜まった水分が原因で低ナトリウム血症を引き起こす可能性もあるので、水分補給は先程説明した体重や運動量に合わせた適切な量(平均で1.2~1.3リットル)にするべきでしょう。
水を飲み過ぎたり水中毒になった時の対処法
水を飲み過ぎて気持ち悪いときや、水中毒の症状が出てしまったときの対処法を3つご紹介します。
症状の度合いによって対処法は異なりますので、ぜひチェックしてみてください。
水を飲み過ぎたときの対処法
- 少し横になり安静にする
- スポーツドリンクや塩飴などを摂取する
- 重症の場合は病院で診察を受ける
少し横になり安静にする
水中毒の症状が頭痛やめまいなどの軽症の場合は、少し横になり安静にして様子をみましょう。
水中毒の治療の基本として、水分を制限することが大切です。
水の摂取を控えて安静にし、それでも症状が改善しない場合はかかりつけ医などで受診するようにしましょう。
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スポーツドリンクや塩飴などを摂取する
水中毒は、血液中のナトリウム濃度が低くなることで引き起こされるため、塩分(塩化ナトリウム)を補充する必要があります。
そのため、スポーツドリンクや梅干し、塩飴などは塩分補充に有効です。
しかし、塩分を急速に摂取すると脳が損傷する可能性があるため、時間をかけてゆっくり補充することが大切になります。
また、塩分の急速な摂取によって呼吸困難を引き起こすこともあり得るので、そういった緊急事態の場合はすぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
重症の場合は病院で診察を受ける
嘔吐や意識障害など、水中毒の症状が重症なときは、すぐに救急車を呼んで病院の診察を受ける必要があります。
ここまで詳しくご紹介してきた通り、水中毒は最悪の場合死亡するリスクがある恐ろしい症状です。
重症の場合は、輸血によってナトリウムを補充する必要がありますので、迷わず救急車を呼ぶようにしましょう。
水中毒にならないための正しい水の飲み方
正しい水の飲み方をすれば、水中毒になることはありません。
ここでは「1日に何リットルの水を飲んだらいいのか」「運動後など大量の水を飲むときはどうすればいいのか」など、正しい水の飲み方や量について解説していきます。
今まで水の飲み方を意識していなかった方は、ぜひ参考にしてみてください。
水中毒にならないための正しい水の飲み方
- 水を一度に大量に飲むのではなく、こまめに摂取する
- 体重の4%を目安量にして水を飲む
- スポーツドリンク(経口補水液)を飲むようにする
- 運動後に水を飲むときは塩飴なども合わせて摂取する
水を一度に大量に飲むのではなく、こまめに摂取する
水中毒は短時間で大量の水を飲むことで引き起こされます。そのため、1日の中で水を摂取する回数を増やし、こまめに摂取することで水中毒を防ぐことができます。
私たちの体が1度に吸収できる水の量は、コップ1杯分程度(200~250ml)とされているので、この量を1回分の目安にして摂取することがおすすめです。
水の飲み過ぎはよくありませんが、喉が渇いたと感じるときにはすでに身体が脱水状態になってしまっています。
起床後や食事前など、1日の中で水を飲むタイミングを決めて、喉が乾く前にこまめに摂取するようにしましょう。
体重の4%を目安量にして水を飲む
1日の水分摂取量の目安は、体重の4%が理想的です。
体重50kgの人であれば、【50kg×0.04=2リットル】となります。ご自身の体重を当てはめて、目安量を計算してみましょう。
計算が面倒だと感じる方は、1日1.5~2リットル(500mlペットボトル3~4本)を目安に摂取するようにしてください。
食事からも水分を摂取することができるので、この量の水を摂取できていれば健康上の問題はないでしょう。
スポーツドリンク(経口補水液)を飲むようにする
運動後など大量に水を飲む際は、水ではなくスポーツドリンクを飲むことをおすすめします。
スポーツドリンクにはナトリウムが含まれているため、水分を飲み過ぎてもナトリウム血症を未然に防ぐことができます。
暑い日の水分補給や運動後は無意識に水を大量に飲んでしまいがちですので、意識してスポーツドリンクを選ぶようにしましょう。
運動後に水を飲むときは塩飴なども合わせて摂取する
運動後にスポーツドリンクではなく水を飲む場合は、塩飴などナトリウムを補給できるものをあわせて摂取するようにしましょう。
水だけではナトリウム血症になりやすいですが、塩飴や梅干しなどを一緒に摂取すれば水中毒を防ぐことができます。
水を飲み過ぎると水中毒になる?飲み過ぎによるデメリットまとめ
今回は水の飲み過ぎで起こるデメリットや水中毒について解説いたしました。
健康のために水を飲むことは大切ですが、短時間で大量に飲むと水中毒になり、最悪の場合は死亡する危険性もあります。
健康のために飲んだ水で健康を害することがないように、今回ご紹介した正しい水の飲み方を参考にして、安全に水を摂取していきましょう。