軟水と硬水の違い、体にいいのはどっち?硬水を飲み続けるとどうなるかを解説
飲用水の記載を見ると、硬水だとか軟水だとかの記載が目に留まりますよね。
私たちが普段水道水などで慣れ親しんでいる水は軟水となっており、それこそ硬水に触れる機会は海外旅行などで硬水のミネラルウォーターを購入したときくらいしかありません。
そんな硬水は、適量飲むことで多くの健康や美容効果を得られますが、飲みすぎてしまうと体に大きな負担をかけてしまいます。
今回は、硬水を飲みすぎると身体にどんな負担を与えるのか?硬水を過剰摂取したときの身体への影響をまとめました。
この記事を読むと分かること
- 硬水は適正量摂取することで健康効果や美容効果が得られる
- 硬水に含まれている大量のミネラルが内蔵機能への負担になる
- 結石と硬水の関連性は証明されておらず、むしろ硬水が結石を防ぐ効果を持つ
硬水を飲み続けるとどうなる?
便秘解消の効果が期待できる
硬水を飲み続ける効果として最も代表的なのが、豊富に含まれたミネラルやマグネシウムによる、便秘解消効果が期待できることです。
中でもマグネシウムは下剤にも使わることのある成分ですので、便秘で悩んでいる方は硬水を飲んでみると良いでしょう。
ダイエット効果が期待できる
また、硬水は脂肪の吸収を抑えるカルシウムイオンが含まれているため、上述した便秘解消の効果と合わせることでダイエットの効果も期待できます。
カルシウムイオンは体内への吸収率が高いことでも有名なので、お水を飲むだけで痩せたいという方にも硬水はおすすめです。
硬水を飲むことで得られるダイエット効果については、以下の記事でも詳しく解説しています。
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動脈硬化や生活習慣病の予防効果が期待できる
硬水はミネラルやマグネシウムが血液をサラサラにしてくれる事から、動脈硬化や生活習慣病の予防効果も期待できます。
一般的には心筋梗塞や脳梗塞といった病気への予防効果が期待されていると言われています。
硬水を飲み続けるのに最適な量
硬水を飲み続ける場合、1日1L~2Lを目安にするのがおすすめです。
硬水といっても役割は水分補給が主となりますので、厚生労働省が定める1日の水分補給量である1L~2Lを摂取するようにすれば十分です。
参考:厚生労働省 「健康のため水を飲もう」推進運動
また、硬水にダイエットや健康効果が期待できるからといって、無理に飲んでしまうとミネラル過多で下痢などに繋がる危険性もあるので注意しましょう。
硬水を飲み続けるのに最適なタイミング
硬水を毎日飲み続ける場合、朝の寝起きと食事のタイミングで飲むのがおすすめです。
特に寝起きに硬水を飲むとシャッキと目が覚めるだけでなく、腸が刺激されることでより高い便秘改善やダイエット効果が期待できるでしょう。
硬水と軟水の違いを徹底比較
一番は硬度(ミネラル含有量)の違い
分類 | 硬度 |
---|---|
軟水 | 0〜100mg/L |
中硬水 | 101〜300mg/L |
硬水 | 301〜1000mg/L |
超硬水 | 1001mg/L以上 |
硬水と軟水を分ける最大の違いは硬度、つまりミネラルの含有量です。
硬度が低い順に硬度が101mg/Lから300mg/Lのものを中硬水、301mg/lから1000mg/Lのものを硬水、1001mg/Lより高い硬度のものを超硬水と呼びます。
硬度、といっても物理的な硬さではなく、水の中に含まれるマグネシウムなどのミネラルの多さのことを指しており、ミネラルの含有量が高いほど硬度が高くなります。
沖縄などの極一部の地域を除き日本の水道から出る水は軟水ですが、慣れない人が急に硬水を飲むと後述する腹痛や下痢などの症状を引き起こす可能性があるでしょう。
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向いている用途が違う
軟水なら和食が向いている
日本人が古くから親しんできた和食は、日本の水事情によく適したものとなっています。
米を炊いたり出汁をとる場合には癖のなくマイルドな軟水が特におすすめで、これは軟水が風味に影響を与えないだけでなく柔らかく炊き上げるのに適しているためです。
軟水を使用すると、出汁がおいしくとれるので煮物によく味をしみこませることができたり、米をふっくらと炊き上げたりすることが出来ますよ。
緑茶も軟水が向いている
飲み物によって硬水と軟水を使い分けることは、よりその飲み物の魅力をあげることにつながります。
例えば緑茶は軟水で淹れることでよりお茶独特の味わいを楽しむことが出来ます。
ちなみに紅茶の場合は水に敏感であるためこだわるとキリがありませんが、比較的条件としては日本の水道水がミネラル濃度として適していると言えるでしょう。
コーヒーであれば軟水で淹れた場合は酸味が引き立ちマイルドに、硬水で入れた場合は苦味が強くなるため豆の特徴に合わせて使いわけることがおすすめです。
洋食や肉料理には硬水が向いている
西洋諸国では硬水がベーシックな水であるため、パスタやビーフシチューといった洋食や肉の煮込み料理などは硬水を使うのがおすすめです。
パスタを茹でる水に硬水を使うと、水に含まれるミネラルがでんぷんと結びつき麺にコシが出ます。
ちなみに普段パスタを茹でる際に塩を入れますが、これは軟水に不足したミネラル分を補給して麺にコシを出すためでもあります。
特に肉料理などは、硬水に含まれるミネラルの一つであるカルシウムが肉を固くする成分と結びつくことで、肉が柔らかくなり臭みもなくなるため特におすすめでしょう!
パエリアやチャーハンなどは米を使いますが、和食の米と違い粘り気なくぱらっとした炊きあがりになることが望ましいため硬水で炊くとよりおいしく仕上がります。
硬水と軟水で飲み続けると体にいいのはどっち?
ミネラルを豊富に含む硬水の方が体には良い
一般的に体に良いとされているのは、硬水です。
硬水は適量摂取することで日常生活において不足しがちなミネラル分の補給が手軽に出来るため、健康の保持増進のためにも適量摂取することが推奨されます。
ミネラルがあまり含まれていない軟水と違い、硬水に多く含まれるカルシウムやマグネシウムには、血液の流れを手助けし動脈硬化の予防、心筋梗塞や脳梗塞のリスク軽減といった効果が期待できるので、高い健康効果を期待できるでしょう。
さらにマグネシウムには胃腸を刺激し活性化する効果や便を柔らかくする作用もあるため、便秘の解消も期待できるでしょう。
硬水は合わない日本人もいる
ただ、記事でも触れた通り日本人の多くは生まれたときから軟水に慣れ親しんでいるので、硬水が体に合わない人もいます。
飲み続けていけば硬水に体が慣れてきますが、無理をすると下痢や体調不良に繋がるリスクもあります。
そのため、硬水が合わない方は、硬水を無理に飲むよりも軟水の方が体に良いでしょう。
軟水は効果は少ないが体への負担も少ない
軟水は体にいい成分は硬水より少ないですが、非常に口当たりがよく、大人から小さな子供までどんな人でも飲むことができるマイルドな水です。
硬水と違い飲むことで得られる効果を挙げることは難しいのですが、体内外への刺激が少なく風味のクセもないので「毎日2L飲む」といった水分量を摂取するのに向いています。
また、コーヒーや紅茶、繊細な風味を主とする料理などを作るのにも向いていて、赤ちゃんのミルク作りにも使用できるなど凡庸性の高さも特徴の一つでしょう。
軟水といっても多少のミネラルは含まれているので、胃腸の弱い人や小さな子供がミネラル分を補給するのにも最適です。
硬水を飲み続けるデメリットや注意点
慣れるまで飲みづらい
硬水は軟水と違い、慣れるまでは飲みづらいのがデメリットです。
また、硬水は体質によって摂取できる量が異なるため、軟水のように水分補給の一環としてただ飲む、ということができません。
ある程度硬水に慣れていれば市販の硬水ミネラルウォーターを飲むことも可能でしょうが、硬水の風味に不慣れであったり、体質的に大量に飲むと下痢をしてしまう場合にはそうもいきません。
最初はストレートに飲むのでなく、料理に使ってみるのも良いでしょう。
特に肉料理やパスタは硬水だと風味が引き立ち、魅力をさらに深く感じられる上に、胃腸への負担を軽減しながら硬水を摂取することもできます。
腹痛や下痢を起こしやすい
硬水を飲み続けると、下痢や腹痛に繋がる人がいるのも注意点です。
外務省のホームページ上でも注意勧告がされるように、日本人が海外旅行した際に水道水などをそのまま飲んで体調を崩す例が後を絶ちません。
これは水の安全が確保されていないことに加えて、海外の多くが水道水が硬水であることが原因とされています。
日本人は体質的に硬水が合わないことも多く、急に多くの硬水を摂取してしまうとお腹を壊したり体調を崩してしまうことが多いです。
なお水道水が飲める国ランキングで紹介している国のように、海外でも日本人が問題なく水道水を飲むことのできる国もあるため、ひとまとめに海外の水が危険というわけでは決してありません。
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赤ちゃんや子供の飲用には向かない
硬水に含まれた豊富なミネラルは、赤ちゃんや子供には負担になってしまうのもデメリットです。
大人であれば問題ないのですが、赤ちゃんは硬水のマグネシウムなどを分解する時に胃に負担をかけてしまいます。
子供の飲用には軟水の方が向いているので、安心安全な天然水などを与えるようにした方が良いでしょう。
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海外産の硬水ミネラルウォーターを飲み続けるのは危険?
コンビニやスーパーで販売されている水を見てみると、日本産の軟水ミネラルウォーターだけでなく海外産の硬水ミネラルウォーターがありますよね。
海外産の硬水ミネラルウォーターというと、豊富にミネラルを含んでいて硬水を飲みなれた人しか買えないように思えてしまいます。
実はコンビニなどで市販されている海外産の硬水ミネラルウォーターは飲みやすくミネラル分が調整されているため、海外産と銘打っていても日本人の体質や味覚に合わせてミネラル分が少なくなっています。
そのため海外で水道水を飲んでしまうのとは違ってひどくお腹を壊してしまう、ということはありません。
硬水が結石を引き起こす噂は本当?
硬水を原因にしてよく挙げられる病気の一つに、腎結石や尿管結石があります。
結石自体は腎臓に生じた時点では無害といえますが、結石が尿道などに移動することによって血尿や痛み、吐き気、石の排出といった症状が発生します。
カルシウムなどを多く含む硬水によって引き起こされていると考えられている結石、実は硬水の摂取との因果関係はないとされています。
むしろ硬水を摂取することによってシュウ酸が腸管から吸収されるのを妨げ、結石の形成を抑えるとも考えられているようです。
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体の負担を軽減し美容・健康効果を感じたいなら中硬水がおすすめ
ご紹介したように、ミネラル分を多く含む硬水は美容や健康に非常に良い効果がありますが、多くの量を飲みすぎるとお腹を壊してしまう方もいらっしゃいます。
そこでおすすめなのが、軟水の飲みやすさ・体への負担の少なさもありつつ、ミネラルも適度に含む「中硬水」を飲むことです。
中硬水であればカルシウムやマグネシウム、サルフェートなどの美容や健康効果があるミネラルを体内に取り入れることができ、かつお腹を壊してしまうなどのデメリット・副作用がほとんどありません。
健康に良いミネラルを継続して取り入れつつ、身体への負担を軽減したい方は中硬水を飲むことをぜひおすすめします!
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硬水を飲み続ける効果や軟水と体にいいのはどっちかまとめ
今回は、硬水を飲みすぎると身体にどんな負担を与えるのか、軟水と体にいいのかはどっちかも合わせて紹介しました。
硬水は適量摂取することで身体の健康などを保持増進する効果が期待されていますが、過剰に摂取してしまうと胃腸に大きな負担をかけ、お腹を壊してしまったり体調を崩してしまうことにつながります。
しかし、よく言われるような「硬水を飲むことで腎結石や尿管結石の原因になる」という話は科学的な裏打ちがされておらず、むしろ硬水によって結石の形成を抑える効果が期待されることが今回わかりました。
硬水を飲むことで得られる健康や美容の効果は非常に大きく、身体の小さな子供や胃腸が特に弱い体質でない限り、ある程度の量を摂取するのはむしろおすすめでしょう!