マンションの給湯器の交換時期や費用相場は?知っておきたい注意点も解説

マンションの給湯器の交換時期や費用相場は?知っておきたい注意点も解説

マンションの給湯器が壊れる前兆には、エラーコードが頻繁に出る、お湯の温度が安定しない、異音がするといった故障のサインがあります。

とはいえ、マンションの給湯器はどこに修理や交換を相談すれば良いでしょうか。また、賃貸物件、分譲マンションでは、修理・交換費用をどこに支払うのか気になる方もいるでしょう。

この記事では、マンションで設置している給湯器の交換時期や費用相場のほか、マンションにおける給湯器設置の注意点も合わせて解説します。

マンションの給湯器を交換するタイミング・時期目安

給湯器を交換するタイミングですが、マンションの立地条件や設置されていた給湯器タイプによって異なります。例えば寒冷地であれば、通常よりも多くエネルギーを必要とするため、給湯器の交換時期は早くなります。

マンション用に限らず給湯器の寿命は10年

マンションで使用される給湯器の寿命は平均10年~15年ですが、お湯を使う頻度や使う量が多い場合は、通常よりも早く劣化が進み、機器が故障する頻度が高まります。

メーカーによっては8年~10年での交換を推奨していますが、一般的には10年を過ぎたら給湯器を交換するタイミングです。

もちろん給湯器も電化製品なので、初期不良のある個体や平均よりも早く不具合の出る機器もあります。故障かなと思ったら給湯器の点検や修理を依頼しましょう。また、修理ができない場合は給湯器の交換を検討しましょう。

給湯器で不具合が頻発したら交換のサイン

給湯器を使っていて、異音がした、お湯の温度がぬるい、エラーコードが出ているといった場合は給湯器交換のサインかもしれません。

マンション契約時などに給湯器の説明書も一緒に手渡してもらっているはずですが、マニュアル通りに対処してもお湯が出ないという場合には、早めの修理・交換をおすすめします。

下記の症状が頻発するような状態になったら、故障や寿命の可能性があります。

  • 温度が安定しない
  • お湯になるまで時間がかかる
  • 異音がする
  • 水漏れ
  • お湯が出ない

温度が安定しない

温度が安定しないのは、マンションの配管劣化による水圧の変化、または給湯器の混合栓が故障している可能性が高いです。

混合栓とは給湯器のお湯と水を混ぜて温度を調整する機能のことですが、混合栓が故障すると水の割合が多くなり、温度が安定しなくなります。

お湯になるまで時間がかかる

お湯になるまでの時間が長い場合、間違えて設定温度を低くしていないか確認しましょう。設定温度を高くしてもお湯がなかなか出ない場合には、マンションの外気温もしくは給湯器の故障が考えられます。

外気温が低く配管内が凍結しているときには給湯器からお湯が出なくなりますが、マンションの場合は共有部分に設置されていることが多く、凍結によるトラブルは比較的少ないです。

給湯器のパネルにエラーコードが出ていた場合、給湯器の点火不良または給湯器の故障を疑いましょう。各エラーコードの意味は、給湯器の説明書または給湯器メーカーの公式サイトでも確認できます。

異音がする

給湯器のファンやモーター、燃焼時に多少の音は聞こえますが、ボンッまたはポンっといった普段より大きな音が聞こえたら、給湯器内で不完全燃焼やガス漏れしている可能性が疑われます。

また、笛のような音がする場合は器内のファンが故障し、ガスと酸素の供給バランスが崩れ、異音を発している恐れがあります。ヒートポンプ型など給湯器の種類によって異音を発するものがあり、消費者安全調査委員会でも調査を行っています。

異音が出たら給湯器の故障、また排水口に汚れが溜まっている可能性もあるので、早めの点検をおすすめします。

参考リンク:家庭用ヒートポンプ給湯器から生じる運転音・振動等により不眠等の 健康上の症状が発生したとされる事案に係る事故等原因調査について (消費者庁)

水漏れ

給湯器から水が漏れているのは危険なサインです。水漏れを放っておくと給湯器内のバーナーに水がかかって不完全燃焼を起こし、一酸化炭素中毒になる恐れがあります。

またマンションで水漏れを起こしてしまうと、階下や隣室にも水漏れする恐れがあります。

給湯器付近で水漏れを確認したら、最初に給湯器のコンセントを抜いて給湯器を止めましょう。配管や接合部分から水が漏れている場合は給水元栓も止めてください。

その後、賃貸などの場合は管理組合か管理会社に現状を報告し、給湯器の点検を依頼しましょう。分譲の場合は、ご自身で給湯器業者を探すなど対応が必要です。

お湯が出ない

お湯が出ない場合、マンション内の水道またはガス、給湯器本体の故障が考えられます。まずはじめに止水栓が開いているか確認しましょう。水栓金具や給水フィルターが故障していると給湯器内でお湯が沸かせません。

給湯器内でガスがついていない場合も同じく、お湯が沸かせなくなります。まずガスの元栓を確認し、元栓が開いていたらガスが正常に点火するか確認します。

元栓が開いていてもガスコンロに火が付かないという場合は、ガスメーターでガスが遮断されていないか目視します。ガス切れが確認された場合は、マンションで契約しているガス会社に連絡をしてください。

水道、ガス共に問題がない場合は、電源などを確認します。次に給湯器のリモコンにエラーコードが出ていないかチェックします。

パネル上の設定温度にも異常がなく、ここまで確認してもお湯が出ないという場合は給湯器の故障が考えられます。

マンションで給湯器の調子が悪い時に確認したいポイント

マンションに設置されている給湯器の交換を検討する前に、以下のポイントをチェックして改善できるかどうかを確認しておきましょう。

ガス栓、元栓は開いているか

ガス栓や元栓は開いていますか? ガスの元栓が閉まっていると、ガスが点火しないので給湯器内でお湯は沸かせません。

ガスの元栓から異臭がする、栓を閉めていてもガス漏れが起こっているようであれば換気をし、ただちにマンションで契約しているガス会社に連絡をしてください。

電源プラグが抜けていないか

次に給湯器の電源プラグが抜けていないかチェックしましょう。電源プラグが挿されていますか。また給湯器のリモコンやパネルは動いていますか?

配管などが凍結していないか

冬など寒い時期になると、給湯器配管内の水が凍ってしまい、水が来なくなる場合があります。水が凍るとマンションの配管内で膨張し、最悪の場合配管が破裂する恐れがあります。

最近の給湯器は、外気温が下がると同時に機器内を保温するヒーターが搭載されています。また、マンションPS内に給湯器が設置されていれば、凍結のリスクは少ないです。

ただし、外の気温が零度を下回った場合は配管自体が凍ってしまい、凍結を防止するのは難しいです。

給水元栓が凍っている場合の対処方法

給水元栓が凍っている場合は、給湯器リモコンの運転をオフにし、自然にマンション配管内の水が溶けるのを待ちましょう。

給水元栓の凍結を早く解消したいという方は、タオルを給水元栓の周りに巻き付け、30℃~40℃程度のぬるま湯を少しずつ元栓にかけてください。水が通るようになれば給湯器が使える場合もあります。

ただ、マンションの配管がすでに破裂をしていたり、凍結予防ヒーターが機能していない場合、すでに給湯器が壊れている可能性があります。

給湯器が動かない時には自己判断せず、ガス漏れや不完全燃焼が疑われるようなら、速やかにガス会社や専門業者を呼んで対処してください。

停電が発生した後か

マンションの建物付近で落雷があったり、その他の事情で停電し電源が落ちると給湯器が作動しなくなります。電源が落ちた後は、しばらく時間をおいて電源プラグを差し直し、給湯器が正常に作動するか確認しましょう。

ゴミの詰まりはないか

給排気部分にゴミやホコリが入ると、ファンやモーター部分で異音が発生する場合があります。給湯器の水抜き栓部分にゴミが詰まると、お湯が出ない、水が出ないなどのトラブルも起こりやすくなります。

また、給湯器の故障ではなくても、浴槽の循環フィルターにゴミが詰まると風呂の温度が上がらないケースもあります。

分譲マンションの方で、給湯器の不具合なのか、その他配管やガス、水道、電気系統が原因なのか不明な場合は、給湯器業者に相談してみましょう。

マンションにおける給湯器交換の手順・流れ

マンション給湯器PS扉内後方排気型

マンションの給湯器は、廊下などの共有部分に設置されているタイプもあります。また、マンションによって設置できる給湯器や号数が異なるため、設置条件なども限られます。

マンションで給湯器の調子がおかしい、普段通りに使えない、故障をしたときには管理組合または管理会社に連絡を取りましょう。ただし、同じマンションでも賃貸と分譲では対応が異なります。

  1. 賃貸の場合は貸主に連絡
  2. 分譲の場合は給湯器業者に連絡
  3. 交換する給湯器の条件を確認
  4. 場合によっては管理会社に連絡

賃貸の場合は貸主に連絡

賃貸マンションの場合、住んでいる部屋は貸主の所有物です。そのため、管理会社に連絡をして貸主に連絡を取ってもらう必要があります。

給湯器修繕にかかる費用は、基本的に借主ではなく貸主が負担をします。たとえば経年劣化で給湯器が故障した場合は、貸主が負担をして給湯器を交換してくれます。

ただし、借主が故意に給湯器を壊してしまった場合には、貸主と借主で話し合いが必要です。

分譲の場合は給湯器業者に連絡

分譲マンションの場合、購入費用のなかには給湯器などの設備機器が含まれています。そのため、マンション購入者が業者に連絡するなどして自己負担で給湯器を交換するのが一般的です。

メーカーよりも、交換費用を安く抑えられる給湯器業者に依頼するのが、最も無駄がありません。

交換する給湯器の条件を確認

交換できる給湯器の種類は、マンションごとに条件が異なります。交換を依頼する前に条件をしっかり確認する必要があります。

設置タイプの確認

マンション用の給湯器は、マンション廊下の扉内に設置するものや屋内やベランダに設置するものがあります。基本的には、以前使っていたのと同じタイプの給湯器を選ぶのが一般的です。

例えば以前使っていたのが、追い焚き機能無しの給湯器であれば、同じ追い焚き機能付き給湯器を選ぶ流れになります。追い焚き機能を追加したり、新しい機能付き給湯器を選んだ場合は、給湯器設置以外にも追加の工事が必要です。

給湯器メーカーの品番確認

給湯器メーカーの品番は、給湯器前面または裏面に銘板が貼られており、製品名や型式、製造番号、製造メーカーが書かれています。

給湯器メーカーの品番が分かれば、故障の原因もいち早く特定できます。また、マンションにどのタイプの給湯器が設置できるのか、確認作業もスムーズに進みます。

給湯タイプを決める

給湯器には追い焚きできないもの、追い焚きできるもの、追い焚き機能のほかに、床暖房や浴室暖房機能を備えた給湯器のタイプがあります。

マンションに限らず、現在使用している給湯タイプと同じ後継機に交換するパターンが多いです。

給湯の号数を決める

給湯器には複数の給湯タイプがあり、1分間に出る水とお湯(25℃)の量によって大きさ(号数)が決まっています。基本的に単身世帯あれば16号程度、2人であれば20号、ファミリータイプのマンションには20号~24号の給湯器が設置されています。

場合によっては管理会社に連絡

マンションによって、外廊下など共有部分に給湯器が設置されている物件もあり、一部工事に関しては申請許可書が必要な場合もあります。

インフラ部分に含まれる給湯器の修繕は、管理会社に一報を入れた上で、導入できる給湯器かどうか、給湯タイプや大きさなどの設置条件を確認しましょう。

給湯器の交換にかかる工期

給湯器交換の工期ですが、スムーズにいけば最短で半日~1日で済みます。ただし給湯器の在庫がなく、メーカーへの取り寄せに時間がかかる場合や大がかりな工事が必要など、業者の状況によっては数日から一週間程度の時間がかかります。

マンション用給湯器の種類とタイプ

マンション用給湯器の種類とタイプ

給湯器を発注してもマンションの条件に合わないなど、実際に設置できないようでは施工完了までに余計な時間がかかってしまいます。

スムーズに工事ができるよう給湯器メーカーの品番、給湯タイプ、号数など、設置可能かどうかを事前確認しておきましょう。

給湯タイプ

給湯器のタイプにも、追い焚きができるものとできないものがあります。床暖房や浴室暖房機能が付いた給湯器もあり、グレードが上がると使える機能も多くなります。

給湯専用 給湯のみ、追い焚き機能なし
オート 給湯と追い焚き機能あり。手動で足し湯もできる。
フルオート 給湯と追い焚き機能あり。手動で足し湯もでき、配管自動洗浄も付いている。
給湯暖房熱源機 給湯と追い焚き機能などのお風呂機能、床暖房や浴室暖房機能も付いている。

基本的には、現在使用している給湯器と同じ給湯タイプを選ぶ必要があります。使用している給湯器が給湯専用であれば、同じタイプの給湯器に交換する流れになります。

給湯専用

給湯専用タイプは、一台でキッチン、洗面所、シャワーや風呂場の給湯ができます。追い焚き機能はついておらず、湯が冷めてしまうと再度お湯を貯め直す必要があります。

オート

オートは一台でキッチン、洗面所、シャワーや風呂場の給湯ができ、風呂の追い焚き機能が付いています。自動お湯はり機能のほか、風呂場の水位が下がると自動で足し湯できる機能も備えています。

フルオート

フルオートは一台でキッチン、洗面所、シャワー、風呂の給湯を行うほか、追い焚き機能、自動お湯はり機能、自動足し湯などの風呂機能に加え、自動配管洗浄機能を備えています。

給湯暖房熱源機

給湯暖房熱源機は、一台でキッチン、洗面所、シャワー、給湯、足し湯、追い焚きなどのお風呂機能、自動配管洗浄機能に加え、浴室暖房機能、床暖房などの機能を備えています。

給湯号数の決め方

給湯器の能力は号数で表されており、号数が大きくなると一度に使えるお湯の量も比例して大きくなります。

号数は水温+25℃のお湯が1分間に出る量(L)を示しています。例えば1分間に出るお湯の量が20Lであれば給湯器の号数は20号に、25Lであれば号数は25号になります。

マンションに設置する号数の目安ですが、住む人数によって変わります。

例えば単身世帯の方であれば複数箇所で使用しないため、16号の給湯器でも十分です。また二人世帯であれば20号、4~5人世帯であれば24号の給湯器がおすすめです。

世帯人数 給湯器号数の目安 特徴
単身世帯 16号 年間を通してシャワーが使える。
2人家族 20号 シャワーと給湯が同時使用できる。
3~4人家族 24号 冬でもシャワーと給湯が同時使用できる。
4~5人可族 24号~28号 冬でもシャワーと2カ所以上の給湯が同時使用できる。

夏と冬では給湯器から出るお湯の温度も変わってきますよね。実際冬になると、お湯を沸かすのにより多くのエネルギーが必要です。

そのため、人数に比べて小さな号数を選んでしまうと給湯器に負担がかかり過ぎてしまい、冬などに故障しやすくなるのです。

住んでいる家族の人数が多い方やお湯を沢山使いたいという方は、寒い時期に必要なお湯がでるかどうかを目安にし、大きめの号数で給湯器を選ぶと良いでしょう。

単身世帯(ワンルーム)

ワンルームであれば、10号~16号を選ぶのが一般的です。お湯を沢山使う方でも16号あれば十分です。

2家族

2人暮らしであれば16号~20号の給湯器が一般的です。一度に2カ所以上でお湯を使う場合は、より安定して使える20号タイプがおすすめです。

4~5人家族

3~4人家族であれば、20号~24号を選ぶ一般的です。同時に3カ所以上でお湯を使う場合は、給湯パワーの大きな24号タイプがおすすめです。

4~5人家族

4~5人家族の場合、一度にお湯を使う量が多くなりがちです。いつでもお湯が安定して使えるよう、24号~28号の中から適切な給湯タイプを選びましょう。

設置タイプ

マンションに設置されている給湯器のタイプは、大きく分けて6種類あります。

PS標準型 玄関横や廊下のPS内側に設置されており、外から給湯器が見えているタイプ。
PS扉内上方排気型 玄関横や廊下のPS内側に設置されており、上方に延長して排気するタイプの給湯器。
PS扉内前方排気型 玄関横や廊下のPS内側に設置されており、前方に延長して排気するタイプの給湯器。
PS扉内後方排気型 玄関横や廊下のPS内側に設置されており、後方に延長して排気するタイプの給湯器。
PSアルコーブ型 玄関横PSに設置されており、排気を通路側に出すタイプの給湯器。
ベランダ壁掛型 ベランダ壁面に設置されているタイプの給湯器。

表中のPSとはパイプシャフトのことで、給排水管やガス管などを通すスペースのことです。マンションに設置されている給湯器の多くはPS型ですが、一部マンションやアパートなどの物件は、ベランダ型やアルコーブ型の給湯器もあります。

PS標準型

PS標準は扉のないPS内にあり、給湯器本体が外から見えるよう設置されています。排気方向は前方にあり、排気口は横長の長方形です。給湯器本体のサイズは「標準タイプ」と「スリムタイプ」の2種類から選択できます。

PS扉内上方排気型

PS扉内上方排気タイプはPS内に設置されており、外から給湯器は見えません。給湯器の上方で排気を行っているため、前面から見ても排気口は確認できません。

PS扉内前方排気型

PS扉内前方排気もPS内に設置されており、外から給湯器は見えません。排気口は丸い筒状になっており、給湯器前方から排気を行います。本体のサイズは「標準タイプ」と「スリムタイプ」の2種類から選択できます。

PS扉内後方排気型

PS扉内後方排気もPS内に設置されており、給湯器の後方で排気を行うため、外からは給湯器本体や排気口は見えません。

PSアルコーブ型

アルコーブとは、マンション玄関先にあるくぼんだスペースのことです。PSアルコーブ型給湯器とは、アルコーブ内に設置されたタイプを指しています。アルコーブ型に排気口はなく、排気カバーから廊下に向かって排気を行います。

ベランダ壁掛型

ベランダ壁掛型は、ベランダに設置するタイプの給湯器です。給湯器の下から排気を行いメーカーや機種によっては、配管カバーや設置台が取り付けられているタイプもあります。

マンションの給湯器交換にかかる費用相場

マンションにおける給湯器の設置には、給湯器の本体価格と工事費用がかかります。

工事費用の内訳ですが、給湯器本体の価格に加えて取り付け工事費用、給水・給湯・ガスなどの結び換え費用、リモコン結び換え費用のほか、既存給湯器の撤去費用、処分費や諸経費が必要な場合もあります。

給湯器の相場

マンションの場合、費用相場は下記を想定するとよいでしょう。マンションで一般的なスタンダードな追い焚き機能(エコジョーズ付)給湯器の相場は次の通りです。

16号(オート) 33万円~38万円程度
16号(フルオート) 37万円~42万円程度
20号(オート) 35万円~40万円程度
20号(フルオート) 40万円~45万円程度
24号(オート) 38万円~43万円程度
24号(フルオート) 42万円~47万円程度

給湯器の種類や号数、グレード毎の相場は、以下の記事にて詳しく解説しています。

設置工事の相場

設置工事の相場は約5万円前後です。浴槽穴の交換や設置タイプの交換、PS設置部材の交換など、給湯器以外の関連工事を加えた場合は追加費用がかかります。

工事費用の内訳

給湯器の工事費用内訳は、次の通りです。

工事内容 工事費の相場
1. 給湯器の取り付け 10,000~15,000円程度
2. 給水・給湯の配管接続 8,000円程度
3. 保温工事 2,000円~3,000円程度
4. ドレン配管 4,000円~5,000円程度
5. ガス管接続 10,000円程度
6. 処分費用 5,000円程度
その他(関連工事) 要見積もり(工事内容による)

給湯器工事の相場は、上の表中1~6の金額を足して計算しています。関連工事を追加した場合は、+αの費用がかかります。

追加費用がかかるケース

以前使用していた給湯器の後継機であれば、多くの場合追加費用はかかりません。給湯器の設置場所を高所にしたり、給湯器のサイズが変わった場合には、隙間を埋めるためのアダプター設置など追加工事が必要です。

排気方式の変更、高所への設置、浴槽穴の交換など、追加工事を依頼した場合はオプション費用がかかります。

工事内容 追加でかかる費用相場
据え置きタイプから壁掛けタイプへの交換 7,000円~10,000程度
高所への設置 10,000円~30,000程度
PS設置部品の取り付け 3,000円~5,000円程度
排気部品の追加 3,000円~8,000円程度
浴槽穴の変更 8,000円~20,000円程度

部分修理の工事費用相場

給湯器の修理や点検費用の相場は、約8,500円です。ただし、給湯器の性能が上がると一部コントロール機器の交換が必要となり、給湯器の本体価格に加えて約20,000円の工事費用がかかる場合もあります。

交換費用を安く上げるコツ

交換費用を安く済ませようと中古の給湯器を買う方もいますが、中古給湯器は要修理の機器も多々あるので注意が必要です。

マンションの場合、設置できる給湯器に制限があるので、自己判断で機器を先に購入しても実際には設置できないケースがあります。

交換費用を安くするコツとしては、マンションに設置できるタイプを調べた後、複数の給湯器業者から相見積もりを取り、機器の性能や価格が見あう業者を選ぶことです。

一社で即決してしまうと、工事内容や費用の相場が分からなくなります。失敗しないためにも、給湯器の施工実績が豊富で適切な工事価格を提示している業者を複数社から選ぶようにしましょう。

耐用年数から交換時期を見極める

給湯器の耐用年数は約10年ですが、新築以外(例:中古物件の購入、賃貸物件等)の場合、給湯器がいつ導入されたのか、設置時期が分からないケースもあるでしょう。

給湯器の導入時期が分からない場合には、管理組合か管理会社に相談し、給湯器の交換時期を見極めましょう。

また、給湯器にも一部あたりが悪い機器もあり、一般的な耐久年数よりも早く故障することがあります。少しでも異変や異常を感じたら、給湯器が壊れる前に早めの点検・修理をおすすめします。

給湯器の調子が悪くても直せるケース

給湯器の調子が悪くても、即交換・工事ではありません。例えば、給湯器の稼働年数が10年未満と短い場合や、異常を検知してから時間が経過していない機器、配管劣化が原因の故障であれば、部分修理だけで済む場合があります。

実際に修理が必要かどうかは、業者の点検を受けてから判断しましょう。

見積もりの安さで選ばない

給湯器の安さと、工事の満足度はイコールではありません。見積もりの安さだけで業者を選んでしまうと、工事の質や給湯器の性能で満足できない可能性があります。

後悔しないためにも、給湯器工事は給湯器本体の価格やランニングコスト、メーカーの特徴、工事業者の口コミを参考にして選びましょう。

良い業者の見極め方

良質な給湯器業者は施工実績が多く、ホームページなどで導入事例などを紹介しています。また、保証などサポートサービスが充実している業者も信頼できます。

マンションに限らず給湯器交換では、保証の有無だけで無く保証の対応年数も確認しておきましょう。良い業者であれば相場よりも安すぎず、高すぎない適切な工事費用を設定しています。

製品や工事費用の事前見積もりを取るのは大前提ですが、複数から相見積もりを取るようにすれば、業者選びで失敗しません。

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マンションにおける給湯器工事の注意点

マンションの給湯器は、共有部分やインフラ部分の工事も一部含まれるため、戸建てとは異なる注意点があります。

  • 共有分に設置できるか
  • 給湯器の色とデザイン
  • 給湯器の保証期間
  • 管理人が修理してくれるケース
  • 給湯器訪問セールスの注意点

共有分に設置できるか

給湯器の大きさやデザイン、機能によっては共有分に設置できない場合があります。マンションでは、据え置き型などの給湯器は設置できないので注意しましょう。

給湯器の色とデザイン

給湯器の色やデザインによっては、マンションでの設置が認められない場合があります。

給湯器を設置する前に、今お住まいのマンションに設置できるタイプ・号数・性能について、管理組合や管理会社、貸主さんに聞くようにしましょう。

給湯器の保証期間

給湯器の保証期間内であれば、修理や交換費用が無料になる場合があります。賃貸物件であれば、耐用年数に応じて給湯器の点検や交換が自動的に行われます。

使用している給湯器がいつ導入されたのか、いつまで保証期間に応じてもらえるのか、契約時の書類を確認すればいいのか。

保証条件が分からない場合は、マンションの管理組合か管理会社などに尋ねてみてください。

管理人が修理してくれるケース

賃貸物件の場合、給湯器を含めた初期設備は貸主の所有物であり、借主が勝手に交換・処分をすることは認められていません。

初期設備の故障や不具合は、貸主または管理組合か管理会社に連絡をしましょう。故意に壊した以外の故障、経年劣化による不具合は、貸主や管理組合か管理会社の負担によって修理・交換してもらえます。

給湯器訪問セールスの注意点

マンションにも複数、訪問販売をするセールスマンもいるようです。しかし、工事が必要な給湯器を訪問販売で契約するのはおすすめしません。

訪問販売の場合、マンションが認める有資格業者なのか、設置できる給湯器を販売しているのか、その場で判断できないからです。

給湯器を買う場合は、工事の導入実績が豊富な業者のなかから相見積もりを取るなどして、適切な工事費用を提示する信頼できる業者を見極めましょう。

参考リンク:給湯器の販売のトラブル例(国民生活センター)

マンションの給湯器交換・修理でよくある質問と解決策

  1. 真夜中に壊れたらどうする?
  2. 賃貸物件の交換は誰に頼むべき?
  3. 分譲マンションに必要な届け出書類は?
  4. 業者選びの方法を教えて

真夜中に壊れたらどうする?

真夜中に壊れたとしても、自己判断で24時間対応の業者に連絡するのはNGです。特に賃貸物件は貸主の所有物になるので、貸主または管理会社が修理業者を手配する流れになります。

また、分譲マンションで購入した場合も交換できる機種や機器の制限、工事申請が必要な場合もあるので注意が必要です。

実際に夜中では、給湯器の状況を確認するのは難しくなるでしょう。安全に待つためには翌朝まで給湯器の電源を切り、給湯器のガス元栓、水道の部分に水漏れ等の異常がないか確認し、念のためにガスの元栓も閉じて、翌朝になるのを待ちましょう。

賃貸物件の交換は誰に頼むべき?

賃貸物件の場合、給湯器の交換は基本貸主、または物件を管理する業者が費用を負担し、工事を行います。

ただし経年劣化や機器の故障が原因ではなく、借主が故意に機器を壊した場合には、一部修理・交換費用が求められるケースもあります。

分譲マンションに必要な届け出書類は?

分譲マンションの場合、基本的に給湯器などの配管類も入居者の所有範囲と判断されますが、管理組合や管理会社の方針、一部インフラ部分の工事については工事の申請書類が必要です。

マンション契約時に交わした専有部分修繕等工事実施細則に詳細が書かれていますが、実際どのような申請や手続きが必要なのかは、管理組合か管理会社に聞くのが確実な方法といえます。

業者選びの方法を教えて

ガス会社や給湯器メーカーのほか、量販店やホームセンターなどの店舗、リフォーム会社にも給湯器の修理・交換が依頼できます。

ガス会社・給湯器メーカー

ガス会社・給湯器メーカーでも、給湯器の修理や交換が依頼できます。給湯器を設置して保証期間内であれば、ガス会社や給湯器メーカーに依頼すると良いでしょう。

ただし、ガス会社・給湯器メーカーに依頼をすると定価での購入となり、ネット販売している業者比較すると、2倍~3倍以上の費用になることもあり注意が必要です。

量販店、ホームセンター

量販店、ホームセンターでも給湯器が販売されており、店舗で工事と合わせて注文できます。ただし口頭での個別見積もりは受け付けておらず、概算価格もネット系業者に比べて3割~4割程度高くなりがちです。

またホームセンター給湯器の保証年数は1年が基本で工事の不具合などは保証の対象外、本体の故障にのみ適用されます。3年、5年などの長期保証はオプション加入であり、追加の保証費用を支払う必要があります。

リフォーム会社

リフォーム会社でも、給湯器の修理や交換が依頼できます。ただリフォーム会社の場合、給湯器の以外のリフォームや工事も請け負っているため、専門業者に比べて施工実績や導入例の少ない場合があります。

また給湯器工事資格の有無、工事の内容、工事費用が適切か、私たち自身が信頼性を見極める必要があります。

ネット給湯器販売業者

ネット給湯器販売業者は、給湯器の修理と交換を専門に扱っていることから、導入実績や施工例が多く、保証期間が長いところやサポートサービスの手厚い業者もありました。

気になる価格も、ガス会社や給湯器メーカーに比べると半額程度。量販店やホームセンターなどの店舗と比べても3~4割安い価格で設置できる業者もあります。

給湯器専門の業者であれば、最新機器が安くスピーディーに設置できるのもうれしいところです。マンション管理側の条件が合えば、最も安く条件に合う給湯器工事ができるのでおすすめです。

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まとめ

マンションで使用している給湯器の交換時期は、耐久年数である10年を目安にしましょう。給湯器の個体差、住んでいる場所によっても給湯器の寿命は早くなります。

給湯器の調子がおかしい、お湯の温度が安定しない時には早期での点検やメンテナンスをおすすめします。

また、マンションに限らず給湯器の設置は、工事費用が高額になりがちなガス会社や給湯器メーカーよりも給湯器業者の方が安く済みます。

機器が安く手に入り、給湯器の施工実績と経験が豊富で、専門的知識を備えた給湯器業者を選ぶのが最も賢い選択です。

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