給湯器のエラーコード710の意味は？原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「710」は、電子ユニット異常・ふろポンプ回路異常・電装基板異常などで起こるエラーです。
原因は、気温や天候などの自然現象で起こる場合と、電子ユニットや回路異常の2パターンがあります。
自然現象が原因であればエラーの深刻度は低く、簡単な手順で復旧できます。一方、電子ユニット異常など制御回路が壊れている場合は、修理や交換が必要なので深刻度は高くなります。
エラーコード「710」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「710」の不具合内容
給湯器の電子ユニットや風呂ポンプ回路で異常が起こるとエラーコード「710」が表示されます。給湯器エラー「710」が出た場合、点火や作動しない状態になってしまうので、お湯が使えなくなります。
メーカーによっては、「710」ではなく「711」と表示される場合がありますが、いずれも電子ユニットや風呂ポンプ回路の異常を示しています。
おおまかには電子ユニット・ふろポンプ回路が正常に作動しない状態
給湯器のエラーコード「710」は、電子ユニット・ふろポンプ回路、電装基板などで異常を検知したことを示しています。
電子ユニットは、電子回路を用いて制御をする箇所のことで、給湯器の点火や燃焼に関わる非常に重要な部品です。
ふろポンプ回路は、風呂の循環ポンプを指しています。この機能が使えないと湯の循環ができなくなり、足し湯や自動給湯などの機能が使えません。
いずれも給湯が使えない、風呂でお湯が出なくなってはじめてエラーコード「710」に気が付くパターンが多いです。
給湯器のエラーコード「710」の対処方法
お湯の使用を止めて、給湯器のリモコンのスイッチを「切」ります。しばらく待ってから再びスイッチを「入」れて、エラーが消えているか確認します。
このほかにも、給湯器の本体プラグを抜いて復旧させる方法があります。お湯の使用を止めて、給湯器のリモコンのスイッチを「切」り、給湯器の電源プラグを本体から抜きます。1分ほど待ってから、プラグを差し込んでエラーコードを確認します。
その後、給湯器が使えるかどうか試してください。なお、エラーコードが消えていれば、そのまま給湯器や風呂機能を使用して問題ありません。
ただし、エラーコードが消えてない場合や復旧できない場合は、メーカーや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
ガスの臭いがする場合の注意点
対処する際の注意点ですが、ガスの臭いがする時に電源プラグを抜く方法は行わないようにしてください。
ガスの臭いがする場合は、ガス漏れの危険性があるのでプラグを抜いた際に引火する恐れがあります。
ガスの臭いがしたら窓などを開けて換気を行い、ガス会社にすぐに連絡をしてガスの点検修理を受けましょう。
雨天で復旧する場合の注意点
雨が降っている時にも漏電などの危険があるので、プラグを抜く方法は行わないようにしてください。
天候が回復するのを待つか、リモコンで電源リセットする方法を試してください。
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給湯器のエラーコード「710」の深刻度
天候などの影響で誤検知を起こしていれば、エラーの深刻度は低く、基本的に電源のオンオフだけでエラーはすぐに解除できます。
しかし、電源リセットで復旧できない場合は、部品故障などの可能性もあるので給湯器の点検や修理が必要です。
リンナイの給湯器エラー「710」原因と対処方法
原因は電子ユニット異常・風呂ポンプ回路異常
リンナイの給湯器エラー「710」は、電子ユニット・風呂ポンプ回路で異常を検知したことを示しており、給湯器自体が作動しないこともあります。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止め、リモコンの運転スイッチを「切」ります。再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えない時は、電源コンセントを抜き差しします。いずれかの操作をしてもエラーが消えない、再点灯する場合には、電子ユニット内部の初期チェック不良や故障などの疑いがあります。
メーカーのリンナイや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「710」原因と対処方法
原因は電装基板、ガス電磁弁の異常
ノーリツの給湯器エラー「710」は、電装基板、ガス電磁弁における不具合、燃料制御回路の異常を示しています。
電装基板またはガス電磁弁不具合のエラーなので、部品の交換や修理、給湯器本体の交換が必要です。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めてから、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えない場合には、電源コンセントを抜き差しします。
いずれかの操作をしてもエラーが消えない場合や再点灯する時は、メーカーのノーリツや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パロマの給湯器エラー「710」原因と対処方法
原因は元リレー回路異常
パロマの給湯器エラー「710」は、元リレー回路などの電装基板に不具合があると表示されます。故障内容によっては、給湯や床暖房が使用できなくなることもあります。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めた後、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
電源のオンオフでもエラーが消えない場合には、電源コンセントを抜き差しします。
いずれかの操作をしてもエラーが消えない場合や再点灯する場合は、メーカーのパロマや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「710」原因と対処方法
原因は元ガス電磁弁回路異常・ガス電磁弁リレー異常
パーパスの給湯器エラー「710」は、元ガス電磁弁回路・ガス電磁弁リレー異常など、給湯器の電磁弁駆動回路に不具合があることを示しています。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再び運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
対処してもエラーが消えない時は、電源コンセントを抜き差しします。
いずれかの操作をしてもエラーが消えず再点灯する場合、メーカーのパーパスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「710」原因と対処方法
原因は電子ユニット異常・風呂ポンプ回路異常
東京ガスの給湯器エラー「710」は、電子ユニット・風呂ポンプ回路で異常を検知したことを示しています。故障の原因によっては、給湯器自体が作動しないこともあります。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めた上で、リモコンの運転スイッチを「切」ります。次に再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えない場合は、電源コンセントを抜き差しすることで改善されるか試します。
いずれかの操作をしてもエラーコードが消えない場合や頻発する場合、メーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「710」原因と対処方法
原因は制御基板のガス（電磁弁・比例弁）不良検出による運転停止
長府製作所の給湯器エラー「710」は、ガス電磁弁・ガス比例弁の不具合を示しており、異常によって給湯器の運転が停止されています。
対処方法・表示内容
給湯器本体の電源コンセントを3秒以上「切」った後、再度電源を「入」れて警報を解除します。
対処しても復帰せず再発する場合は、メーカーの長府製作所や給湯器業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「710」が直らない場合
リモコンリセットや電源コンセントの抜き差しをしても給湯器エラー「710」が消えない場合、電子ユニットの故障が起こっている可能性があります。
なお、ガス臭がする場合には引火する恐れがあるため、電源コンセントには絶対に触れないでください。
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
エラーコード「710」は、リモコンリセットをすることで通常はエラーが消えるため深刻度は低いです。しかし、エラーが消えなかった場合は電装ユニットの故障の場合があるので、深刻度が高くなります。
また、給湯器エラー「710」は給湯器の耐久年数が近づくと表示されやすくなります。
給湯器エラー「710」が直らない場合、できる限りメーカーまたは給湯器業者に相談することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「710」は、電子ユニット・ふろポンプ回路の異常、電装基板・ガス電磁弁などの不具合が原因で起こるエラーでした。
誤検知であれば電源リセットで復旧できますが、対処しても直らないようだと部品などが壊れている可能性が高く、修理や交換が必要になります。
少しでも不安に感じたら、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談するようにしましょう。
