給湯器のエラーコード722の意味は？原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「722」は、ふろ疑似炎検知（ふろ側の炎検出回路異常）や、ふろ立ち消え安全装置回路の異常などで起こるエラーです。
エラーの深刻度は、状況によって異なります。誤検知であれば電源リセットで復旧できますが、復旧しない場合は燃焼制御回路や安全装置回路などが故障している可能性があるので、給湯器の修理や交換が必要です。
エラーコード「722」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「722」の不具合内容
燃焼異常などによってふろ側で疑似炎を検知すると、エラーコード「722」が表示されます。ふろ側の燃焼機能が作動していないので、風呂機能（お湯はり、追い焚きなど）が使えなくなります。
疑似炎検知とは？
疑似炎検知とは、短絡状態（ショート）になったことを示す。この状態では、フレームロッドが炎検知できないため、給湯器の燃焼が継続されなくなる。
同様のエラーコードに「720」「721」「723」があります。頭に「72」が付くエラーは、いずれも疑似炎検知（炎検出回路異常）の異常を示しています。
エラーコード72*系統の内容
| エラーコード | エラーの内容 |
|---|---|
| 720 | 疑似炎検知、燃焼制御装置回路異常 |
| 721 | 給湯疑似炎検知（給湯側の炎検出回路異常）、給湯立ち消え安全装置回路異常 |
| 722 | ふろ疑似炎検知（ふろ側の炎検出回路異常）、ふろ立ち消え安全装置回路異常 |
| 723 | 暖房疑似炎検知（暖房側の炎検出回路異常）、暖房立ち消え安全装置回路異常 |
同じ疑似炎検知の異常でも、発生した場所に応じて「72」以降のエラーコードは異なります。
おおまかには燃焼していないのに風呂側で炎を検知している状態
給湯器のエラーコード「722」は、ふろ側の炎検出回路異常・ふろ立ち消え安全装置回路異常などの不具合を示しています。
実際は燃焼していないのにもかかわらず、風呂側で炎を検知（疑似炎）している状態です。原因としては、炎の有無を検知するフレームロッド、ガスバルブを開閉するガス電磁弁、電装ユニットの故障等が考えられます。
また、ふろ立ち消え安全装置回路の故障や誤検知などによって、エラーが発生することもあります。
給湯器のエラーコード「722」の対処方法
給湯や暖房など、すべての給湯器の使用を停止します。リモコンの運転スイッチを「切」り、しばらく待ってから再度スイッチを「入」れます。
エラー表示が消えているかどうか確認し、エラーコード「722」が消えていれば、お湯はりや追い焚きが使えるかどうか試します。
エラーが解除できなかったり、お湯はりなどの風呂機能が使えない場合は、メーカーや給湯器交換業者に点検修理を依頼してください。
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給湯器のエラーコード「722」の深刻度
エラーコード「722」の給湯器における不具合の深刻度は、状況によって大きく異なります。誤検知であれば、基本的に電源リセットでエラーは解除できるため、深刻度は低いです。
エラー表示が消えない場合は、部品交換を伴う修理や給湯器本体の交換が発生する可能性があり、不具合の深刻度が高くなります。
特に、給湯器を8～10年以上使用しているような場合は、念のため業者に相談したほうが良いでしょう。
リンナイの給湯器エラー「722」原因と対処方法
原因は風呂側の炎検出回路異常（ふろ疑似炎検知）
リンナイの給湯器エラー「722」は、風呂側で燃焼していないにもかかわらず、炎を検知した時に表示されるエラーコードです。
多くの場合、エラーコード「722」が表示されると、お湯はりや追い焚きなどの風呂機能が使えなくなります。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めてから、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。数分待った後、再度運転スイッチを「入」れて、エラー表示が消えているかどうか確認します。
エラーが消えていたら、エラーコード「722」が表示された時と同じ状況（お湯はりなど）を再現してください。お湯も出る状態でエラーが再発生しなければ、基本的には給湯器を使い続けることができます。
復旧手順の操作をしてもエラーが消えない、何度もエラーが再発生する場合は、メーカーのリンナイや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「722」原因と対処方法
原因は燃焼検出系統不具合
ノーリツの給湯器エラー「722」は、風呂側で燃焼していない状態で炎を検知した時などに表示されます。考えられる故障部品には、フレームロッドや電装基板などがあります。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
すぐにリモコンにエラー表示が出る場合、ふろ立ち消え安全装置回路や関連する部品で不具合が起きている可能性があります。
エラーが消えない場合や再発する場合は、メーカーのノーリツや給湯器業者に修理点検を依頼してください。メーカーのサポートでは修理を推奨しています。
パロマの給湯器エラー「722」原因と対処方法
原因は風呂炎検出回路異常
パロマの給湯器エラー「722」は、風呂側で燃焼していない状態にもかかわらず、炎を検知したことを示しています。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止め、リモコンの運転スイッチを「切」ってください。何分か経ったら、再度運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
電源のオンオフをしてもエラーが消えなかったり再点灯する場合には、メーカーのパロマや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「722」原因と対処方法
原因は風呂擬似炎検出
パーパスの給湯器エラー「722」は、風呂側で燃焼前に炎を検知したことを示しており、不具合でお湯が使えなくなります。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れ、エラーが解除できたか確認します。
対処してもエラーが消えない、何度もエラーが再発生する場合は、メーカーのパーパスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「722」原因と対処方法
原因は風呂疑似炎検知
東京ガスの給湯器エラー「722」は、風呂側で燃焼していない状態で炎を検知したことを示しています。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止め、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
復旧手順の操作をしてもエラーが消えない、何度もエラーが再発生する場合は、メーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「722」原因と対処方法
原因は燃焼開始前の燃焼（炎有）検知による運転停止
長府製作所の給湯器エラー「722」は、ふろ側で燃焼開始前に燃焼（炎有）を検知したことにより、給湯器が運転停止になったことを示しています。
対処方法・表示内容
給湯器リモコンの運転スイッチを「切」った後、しばらく待ってから再度運転スイッチを「入」れて警報解除します。
エラーコードが消えなかったり、再発する場合は、メーカーの長府製作所や給湯器業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「722」が直らない場合
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
各給湯器メーカーの復旧手順で対処をしても給湯器エラー「722」が直らない場合、フレームロッドや電装基板などの部品が故障している可能性があります。
エラーコード「722」は、専門業者による現場判断でないと対処は難しいエラーです。基本的には、メーカーや給湯器業者による訪問にて症状を確認してもらうことが推奨されています。
また、給湯器の使用が8～10年を超えるような場合は、経年劣化による寿命なども考えられます。経年劣化による故障だと修理費用は高額になりがちで、場合によっては給湯器の交換の方が安くなるケースもあるでしょう。
給湯器エラー「722」が直らない場合は、メーカーまたは給湯器業者に修理点検を依頼することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「722」は、ふろ疑似炎検知（ふろ側の炎検出回路異常）、ふろ立ち消え安全装置回路異常などが原因で起こるエラーでした。
機器の異常が考えられ、お湯張りや追い焚きなどの風呂機能が使えなくなるため、非常に不便です。
深刻な故障の可能性もあるので、給湯器エラー「721」が消えず改善しない場合は、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。
