給湯器のエラーコード902の意味は?原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「902」は、風呂側の給排気閉塞異常、ふろ燃焼異常・高温検知などが原因で起こるエラーです。
誤検知であれば簡単に復旧できますが、給湯器内部の詰まりや部品故障の場合は専門業者に依頼が必要です。また、経年劣化などが原因の場合、給湯器の交換も検討しておく必要があります。
エラーコード「902」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「902」の不具合内容
風呂側の給気口・排気口に詰まりがあり、給排気経路が閉塞していることを検知すると、エラーコード「902」が表示されます。給湯器エラー「902」が出ると、追い焚きやお湯張りができない状態になります。
同様のエラーコードに「900」「901」「903」があります。頭に「90」が付くエラーは、いずれも給排気閉塞異常を示しています。
エラーコード90*系統の内容
エラーコード | エラーの内容 |
---|---|
900 | 給排気閉塞異常、給排気口の詰まりや給湯器本体の燃焼の不具合 |
901 | 給湯 給排気閉塞異常、給湯燃焼異常(出力低下) |
902 | ふろ 給排気閉塞異常、ふろ燃焼異常・高温検知 |
903 | 暖房 給排気閉塞異常、暖房燃焼異常(警告表示、機器停止) |
同じ給排気閉塞異常でも、発生した場所に応じて「90」以降のエラーコードは異なります。
おおまかには風呂側の給排気口が閉塞している状態
給湯器のエラーコード「902」は、風呂側の給排気口が閉塞している状態を示しています。
閉塞を引き起こす主な原因は、給湯器の給排気口に何らかの異物が付着しているなどの外的要因です。異物にはビニールや段ボールなどの飛来物、蜘蛛の巣やトタンなどの囲いがあります。
その他の給湯器エラー「902」が発生する原因としては、経年劣化による給湯器の内部の詰まりや機器の異常が疑われます。
給湯器のエラーコード「902」の対処方法
お湯はりや浴室暖房などの使用を全て止めた後、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度スイッチを「入」れてエラーが消えているか確認します。
リモコンの電源オンオフ操作後、エラーが消えてお湯や追い焚きなどが使えるようであれば、そのまま給湯器を使用できます。
エラーが消えず復旧しない場合は、給湯器の給排気筒周りに物理的な詰まりの原因がないか確認してください。給排気口にゴミなどが詰まっていたら取り除いた後、給湯器リモコンの電源オンオフでエラーが消えるか再確認します。
これらの対処をしても直らない場合、経年劣化による故障や給湯器内部で閉塞が起こっている可能性があるので、メーカーや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
全国対応*の給湯器交換修理業者に相談を
複数業者へ依頼フォームから同条件にて相見積もりをすることで、費用面の高い安いはもちろん、最短でいつまでに工事対応が可能なのか等が分かるため、希望条件で依頼しやすくなります。なお、無料で見積もりを行える上、優良業者なので押し付けがましい営業はされず安心です。
- 街角給湯相談所
┗給湯器・エコキュートなど対応可能、他社見積もり提示で値下げ【PR】 - キンライサー
┗従来型給湯器・エコジョーズなど対応可能【PR】 - ミズテック(給湯器駆けつけ隊)
┗ガス給湯器・エコキュート・電気温水器・エコジョーズなど対応可能【PR】
給湯器のエラーコード「902」の深刻度
エラーコード「902」の給湯器における不具合の深刻度は、エラーが発生している状況などによって大きく異なります。
誤検知であれば、給湯器リモコンの電源オンオフなどでエラーはすぐに解消されます。外的要因の場合は、給排気口を塞いでいるゴミなどを取り除けば復旧できるため、深刻度は非常に低いです。
ただし、経年劣化による不具合や給湯器内部の閉塞が発生した場合、専門業者に依頼する必要が出てくるため、深刻度は一気に高くなります。
リンナイの給湯器エラー「902」原因と対処方法
原因はふろ給排気閉塞異常
リンナイの給湯器エラー「902」は、ふろ給排気閉塞異常を示しています。風呂に関する給気・排気経路が詰まった時などに給湯器エラーコード「902」が表示されます。
閉塞の原因としては、給排気口に蜘蛛の巣やビニールなどの異物が付着しているほか、積雪による詰まりや経年劣化でエラーが出ている場合もあります。
対処方法・表示内容
給湯やお湯はり、追い焚きなどの使用を止めた後、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラー表示が消えて給湯や追い焚きが使える場合は、一時的な誤検知だった可能性があるので、エラーが再発生しなければ使用し続けても大丈夫です。
エラー表示が消えない場合は、排気口・給気口が閉塞している可能性があります。給排気筒付近を確認して、ゴミや雪などで給排気口が塞がっていれば対応が必要です。詰まりを解消した後、再び給湯器リモコンのオンオフを行い、エラー表示が消えるか確認します。
エラーコードが再点灯したり機器が復旧しない場合は、メーカーのリンナイや給湯器業者に修理点検を依頼してください。また、給湯機器を10年以上使っている場合は、取り換えを検討してください。
ノーリツの給湯器エラー「902」原因と対処方法
原因はふろ燃焼異常・高温検知
ノーリツの給湯器エラー「902」は、ふろ燃焼異常や高温検知を示しています。燃焼系統のセンサーやガスの調整、給排気などに不具合の可能性があります。
ノーリツのガス/石油給湯機器全般で発生するエラーですが、使用年数によっては寿命の可能性もあります。
対処方法・表示内容
給湯や追い焚きなど全ての使用を止めて、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。暫く待って、リモコンの運転スイッチを「入」れます。
エラー表示が消えているか確認して、消えていればエラー発生時と同様の状況を再現するためにお湯を出すなど試してください。問題がなければ、一時的なエラーだった可能性があります。
エラーが消えていない場合、給湯器の吸排気部分や煙突にゴミなどが詰まって塞がっていないか、外的要因を確認します。詰まりなどがあれば、取り除いた上で給湯リモコンの運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているか確認します。
エラーコードが消えなかったり、頻発するような場合や復旧できない場合は、メーカーのノーリツや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「902」原因と対処方法
原因はふろ給気汚染異常
パーパスの給湯器エラー「902」は、ふろ給気汚染異常を示しています。
ふろに関する給排気経路が詰まってしまうなど、給排気が正常に行われていない場合にエラーコード「902」が表示されます。原因としては、給排気口の物理的な詰まりや経年劣化による異常が考えられます。
対処方法・表示内容
お湯はりや追い焚きなど風呂の使用を止めて、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れます。
エラー表示が出た時と同じように風呂を使ってみて、再発生しないかどうか試します。特にエラーが再発生しなければ、使い続けて問題ありません。
エラーが消えなかったり頻発するような場合は、給湯器の給排気口周りにゴミなどの物理的な詰まりが無いか確認します。
原因を全て対処してもエラーコードが消えない場合や復旧しない場合、メーカーのパーパスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「902」原因と対処方法
原因はふろ給排気閉塞異常
東京ガスの給湯器エラー「902」は、ふろ給排気閉塞異常を示しており、ふろ側の給気・排気経路が詰まった時などに表示されます。
対処方法・表示内容
給湯や風呂の追い焚きなどを止めて、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。暫く待った後、給湯リモコンの運転スイッチを「入」れます。続いて、エラーコードが消えているか確認します。
エラーコードが消えていれば、エラー発生時と同様の状況を再現してお湯を出すなどして、使用できるか試してください。エラーが発生せず問題ない場合は、そのまま使い続けられます。
エラーが消えない場合、給排気口にゴミなどが詰まっていないか確認します。ゴミが詰まっていたら取り除き、給湯リモコンの運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているか確認します。
エラーコードが消えなかったり復旧しない場合は、メーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「902」が直らない場合
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
各給湯器メーカーの復旧手順を試してもエラーコード「902」が直らない場合、経年劣化による給湯器内部のゴミ詰まりや閉塞、不具合が考えられます。
対処しても直らない場合、給湯器内部にゴミ詰まりがある可能性は高く、対処が難しいためメーカーや給湯器業者に対応してもらうしか方法はありません。
また、一時的に直ってもエラーが頻発するような状況であれば、完全に壊れてしまう前にメーカーや給湯器業者に点検修理を依頼することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「902」は、ふろ側の給排気閉塞異常、給湯燃焼異常(出力低下)などが原因で起こるエラーでした。
給湯器エラー「902」が出てしまうと、直るまでお湯はりや追い焚きが使えなくなってしまいます。
誤検知であれば給湯器リモコンのオンオフでエラーを解除できますが、給排気口に物理的な詰まりがある場合などは対応が必要になります。
対処してもエラーコード「902」が消えず、正常に直らないような場合は、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。