給湯器が落雷で動かなくなった際の対処方法5つ!修理費用の補償についても解説

給湯器が落雷で動かなくなった際の対処方法5つ!修理費用の補償についても解説

落雷の後、給湯器が突然動かなくなったり、給湯器の運転スイッチが入らなくなったら、給湯器が壊れたかどうか、復旧方法を試してみましょう。

落雷で一時的に電源が落ちただけなら、簡単な方法で給湯器は復旧できます。また万が一給湯器本体が壊れた場合でも、火災保険で修理費用がカバーできるケースがあります。

この記事では、落雷で給湯器が使えなくなった場合の対処方法と、保険で給湯器の修理費用が補償されるケースについて解説します。

落雷で給湯器が故障していないか確認・復旧する方法

落雷で給湯器が動かない原因

落雷の後、給湯器が動かない原因は【電源・ガス・故障】のいずれかです。

  1. 通電異常で一時的に緊急停止している
  2. ガスが止まって、給湯器が使えない
  3. 給湯器の基板が故障してしまった

通電異常で一時的に緊急停止している

原因の1つ目は、落雷で停電が起きてしまった場合です。停電が起こった後、ブレーカーが落ちていないか確認しましょう。

通常、電源が落ちると自動的に給湯器も停止しますが、この場合は電源を入れ直すなど、簡単な方法で復旧できます(復旧方法は後述します)。

ガスが止まって、給湯器が使えない

原因の2つ目ですが、落雷でガスの高圧ホースに所定以上の圧がかかり、一時的にガスが遮断される場合です。給湯器以外のガスも使えないという場合には、ガスメーターのランプが赤く点灯していないか確認しましょう。

給湯器の基板が故障してしまった

原因の3つ目は、落雷によって給湯器内の伝送基板に過電流が通り、給湯器が故障してしまうケースです。

給湯器はアースを取っているため、落雷などの影響を受けやすい精密機器です。このためショートやスパークなどで基板が故障してしまうと、給湯器を修理する必要があります。給湯器が壊れたかどうかは次の方法で確認してみてください。

給湯器のオンオフを確認

給湯器の室内リモコンは、正しく表示されていますか。リモコンの時計が「-:--」「0:00」のようにリセットされている場合は、停電でブレーカーが落ちた可能性が高いです。

リモコンの電源を落とす

給湯器のリモコン電源がついていたら、オフにしてください。

給湯器のプラグを抜く

次に給湯器の本体の電源もオフにし、電源プラグを抜きます。

ブレーカーの確認

ブレーカーのアンペアブレーカーは、下の図のように落ちていないでしょうか。電源をオンにするには、下の画像のようにオン(ON)の状態に切り替えてください。

給湯器のオンオフを確認

給湯器の電源をオンにする

給湯器の電源プラグを再び差し込み、電源をオンにします。

リモコンのスイッチをオンにする

給湯器室内リモコンのスイッチをオンにし、リセットされてしまった時計を現在の時刻に合わせてください。

時刻合わせの方法は、給湯器の製品毎に異なります。給湯器の取扱説明書を見て設定するか、給湯器の説明書が手元にない場合はメーカー公式サイトを開き、型番を入力すれば説明書(PDFなど)がダウンロードできます。

運転エラーの確認方法

ここまでの方法でも復旧しない場合、給湯器のリモコンに「運転エラー」が出ていないか確認しましょう。

給湯器リモコンエラーコードの見方

給湯器本体に不具合が生じると、リモコンパネル上に故障の原因が表示されます。今回はリンナイ給湯器を例に、落雷と関連のあるエラーコードを一部紹介します。

リンナイ給湯器のエラーコード一例
エラーコード 意味
L1 リモコンの電源スイッチがオフになっている
E9 電装ユニット不良
99 機器運転停止
990 運転停止
991 給湯機能停止
120 途中失火
121 給湯途中失火
122 ふろ途中失火
710 電子ユニット異常

エラーコードの表示方法は、各メーカーや機器によって異なります。エラーコードの詳細は給湯器の取り扱い説明書、またはメーカー公式サイトにて確認しましょう。

給湯器リモコンエラーコードの復旧方法

給湯器リモコンエラーコードの復旧方法は、各給湯器の取り扱い説明書に記載されています。

例えば先程紹介したリンナイ給湯器のエラーコード「L1」であれば、説明書には「電源コードをコンセントから抜く、本体とリモコン型式を確認し再操作」するよう、復旧方法が示されています。

各給湯器メーカーの説明書や公式サイトにも、エラーコードとそれぞれの復旧方法が公開されているので確認してください。

ガスが原因の給湯器復旧方法

落雷が原因で、ガスの高圧ホースに所定以上の張力が加わると、一時的にガスが遮断されます。給湯器コントロールパネルにガス関連のエラーが表示されている場合は、安全確保のため、屋内と屋外すべてのガス機器を止めてください。

次にガスメーターを確認し、表示ランプが点灯している場合にはメーターの復帰ボタンキャップを外します。復帰ボタンを奥まで2秒程押し込み、ゆっくりと手を離してください。

キャップを戻し、3分程待ってランプの点滅が消えるのを待ちます(下の画像参照)。赤いランプが消えると、ガスが使えるようになります。

ガスの復旧方法
画像出典元:東京ガス公式サイト

落雷の後、給湯器などのガス機器全般が使えない時には、上の方法を2~3回試してみてましょう。それでも使えない時には、ガス会社のお客様センターに連絡をしてください。

なお、ガスのにおいが充満している場合は復旧作業をせず、速やかにガス会社「ガス漏れ専用ダイヤル等」に連絡をしてください。

給湯器周辺が少しでもガス臭いときには換気をし、ライターやマッチなどの火気、電灯や換気扇などのスイッチには触らないようにしてください。

間接的な落雷でも故障する

落雷といっても、雷が直接給湯器に落ちる訳ではありません。

周辺の建物や電柱に雷が落ちたことが原因で、給湯器や機器の電子経路に過電流が通り、内部の制御部品や基板をショートさせることがあります。

給湯器は精密機器であり、電子回路基板が壊れてしまうと、給湯器を丸ごと修理または交換する必要があります。また各給湯器メーカーも、雷が発生し始めたら速やかに給湯器の運転を停止させ、ブレーカーを落とすよう推奨しています。

屋外設置の給湯器は、雨の降っていないタイミングを見計らい、乾いた手で電源プラグをコンセントから抜いてください。

火災保険の落雷補償について保険会社に相談

落雷で給湯器が壊れた場合、落雷補償で修理・交換費用がカバーできるかもしれません。

例えば火災保険の「電気的・機械的事故特約」を付けていれば、給湯器や電子機器の故障費用は保険によってカバーされます。

火災保険の区分と補償対象

火災保険には、建物と家財の区分があり、給湯器は建物の設備品として扱われ、火災保険では建物の補償対象となります。

区分 意味
建物 建物本体と敷地内の付属物も補償対象
家財 建物のなかにある家財(家具や衣服など)が補償対象

火災保険は、建物と家財を分けて契約します。このため「建物のみ」「家財のみ」「建物と家財の両方」といった3パターンの契約方法があり、給湯器を修理するには、建物が補償に含まれている火災保険に加入している必要があります。

給湯器のように建物の設備品として、火災保険の補償対象になる機器・設備の一例を東京海上日動の火災保険「電気的・機械的事故補償特約」で支払われる保険金を参考にまとめてみました。

電気的・機械的事故補償特約の対象となる機器・設備の一例

  • 給湯器(室内・屋外)
  • 床暖房システム
  • 浴室暖房乾燥機
  • エアコン・空調設備
  • IHクッキングヒーター

東京海上日動以外にも、損保ジャパンや三井住友海上の火災保険が有名ですが、このほか補償対象になるのは、建物に固着・定着している機械設備等全般です。

火災保険で給湯器が新しくなるなら、うれしいですね。保険の免責事項なども合わせて確認し、給湯器の修理費用がカバーできるか確認しましょう。

ただし地震で給湯器が壊れたが原因の場合、火災保険では補償が受けられません。この場合は地震保険に加入する必要があるので、注意しましょう。

火災保険の申請方法

保険の適用を受けるには、落雷による被害証明書類を準備しておくと申請がスムーズに進みます。以下、落雷による被害証明となるものです。

  • 落雷証明書(気象庁ホームページでも取得可能)
  • 事故を受けた損傷部分の写真
  • 落雷で損傷した部品
  • 修理の見積もり書

落雷証明書

落雷証明書は、最寄りの気象庁にて発行してもらえます。

落雷証明書
画像出典元:気象庁ホームページ

発行手数料は1通5,300円なので、手数料相当額の収入印紙と返信用封筒と切手を同封し、最寄りの気象官署に送付してください。

参考リンク:気象証明と鑑定をしてくれる全国の気象台(国土交通省・気象庁ホームページ)

事故を受けた損傷部分の写真

事故を受けた損傷部分の写真は自分で撮影をするか、給湯器修理業者や電力会社、ガス会社に点検を依頼する際、該当箇所を撮影しても構いません。

落雷で損傷した部品

保険会社が鑑定のために落雷で損傷した部品を回収し、鑑定にまわす場合があります。加入している保険会社に、損傷部品の回収が必要か確認しておいてください。

修理の見積もり書

保険を請求する際、修理の見積もり書が必要です。給湯器修理業者、給湯器業者に見積もりをお願いしておきましょう。

給湯器の保証期間中は火災保険ではなくメーカー保証を使う

火災保険の特約が適用されるのは、電気ショートなどの電気的・機械的故障であり、メーカー保証期間中の故障や経年劣化が原因の故障は対象外です。

給湯器が保険対象かどうかの線引き

原因 保険対象かどうか
ショートなど、電気的・機械的故障 対象
メーカー保証期間内の故障 対象外
経年劣化による故障 対象外

給湯器の保証期間中であれば、火災保険ではなくメーカー保証を使いましょう。

ただし保証内容や適用条件は、給湯器メーカー毎に異なります。火災や天災などの自然災害も保証対象かどうか、給湯器の保証書を確認してください。

落雷後に復旧できない場合、給湯器業者を手配

雷で給湯器が復旧できない場合は、給湯器業者を手配しましょう。業者に点検を依頼すれば給湯器の修理ができるか、交換が必要なのか判断できます。

落雷で壊れた給湯器の修理費用

落雷で壊れた場合、給湯器の修理費用は次の通りです。

修理内容 費用の目安
1. 電子基板部品代 15,000円~20,000円
2. 技術料 3,000~15,000円
3. 出張費用 3,000~5,000円
修理代合計 21,000円~40,000円

電装基板を交換した場合の修理費用は、21,000円~40,000円と高額です。

給湯器の機能や大きさによって変動しますが、給湯器を交換する場合の費用相場は12.8万円~45.0万円です。給湯器の平均寿命は約10年なので、修理するよりも給湯器を交換する方が安く済む場合もあります。

給湯器交換の具体的な金額は、以下の記事にて詳しく解説しています。

給湯器修理の日数

給湯器を修理する場合、問い合わせから点検までに1~3日、基板などの部品を取り寄せて交換するまでに約1週間前後かかります。ただし、部品のメーカー取り寄せに時間がかかる場合や、部品の在庫が品薄になる時期にはさらに長い時間がかかります。

なお、給湯器を交換した場合の工事日数は、見積もりを取るのに1日~3日程度、給湯器の本体取り寄せは1日~1週間程度です。

雷で給湯器が壊れるのを避けるために

雷で給湯器が壊れるのを避けるのに、給湯器メーカーが推奨している方法を紹介します。

雷が鳴り始めた時点で行うこと

雷が鳴り始めた時点や、雷予報が出ているが「外出する」という場合には、以下の手順で給湯器の故障トラブルを回避しましょう。

給湯器の運転を止める

給湯器のリモコンをオフにして、運転を停止します。

給湯器の電源プラグを抜く

漏電しないよう乾いた手で、給湯器の電源プラグを抜きます。外に給湯器を設置している場合には、機器近くの電源プラグを抜いてください。

雷がやんだ時点で行うこと

雷がやんだらブレーカーが落ちていないか確認し、次の手順で給湯器を復旧させます。

給湯器のプラグをコンセントに挿す

給湯器のプラグをコンセントに挿します。雨が降っている場合は、止むまで待ち、漏電しないよう乾いた手でプラグを差してください。

給湯器のリモコンを再設定する

給湯器の電源をオンにし、リモコンを再設定します。電源プラグを抜くと、給湯器リモコンの時刻は初期状態にリセットされます。

時刻が合っていないと、タイマーなどの機能が正常に使えなくなります。電源復旧時には、必ず給湯器リモコンの時刻も合わせておいてください。

まとめ

落雷で給湯器が使えなくなったら、電源やガスが原因なのか、基板が壊れたのか見極める必要があります。

給湯器が動かない時には復旧方法を試そう

給湯器が動かない時にはまず、電源プラグを抜いて、復旧できるか試しましょう。電源やガスを復旧させても場合は、落雷による給湯器の基板故障が考えられます。

給湯器の保証期間内であれば、メーカーが修理をしてくれます。また保証期間外でも、火災保険に入っている方は特約が適用される可能性があります。

保険金で給湯器の修理や交換ができるか、火災保険の内容と給湯器のメーカー保証期間をそれぞれ確認しましょう。

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