あなたの給湯器交換・修理工事、金額・業者には満足できた?2021年7月アンケート調査報告

あなたの給湯器交換・修理工事、金額・業者には満足できた?2021年7月アンケート調査報告

所有している一戸建てやマンション・アパートの給湯器が老朽化するなどして交換・修理しなければならなくなった場合、 給湯器工事業者に依頼する必要があります。

しかしほとんどの方にとって、給湯器の工事は頻繫に経験するものではなく、あまり馴染みがないでしょう。そのため、おおよその費用や業者の選び方、よくあるトラブルなどは、事前に把握しておくべき重要な情報だと言えます。

そこで今回は、給湯器交換・修理工事の依頼を実際に経験した方300人にアンケート調査を実施。リアルな感想やアドバイスを得ましたので、ご紹介します。


回答方法:Webアンケート調査
調査日時:2021年7月5日 ~7月6日
調査対象・回答者数:
[予備調査]全国の20~79歳以下の男女計3,000人
[本調査 ]給湯器を交換・修理依頼した経験がある方
回答者数:300人(男性 181人 女性 119人)

給湯器工事を依頼した人の68%はガス給湯器

まず気になるのは、回答者が実際に交換・修理した給湯器の種類です。経験者300人は、どのような給湯器の交換・修理工事を依頼したのでしょうか?

Q1. 交換・修理した給湯器の種類は以下のうちどれですか?

大きく差を付けて最多だったのは、やはり「ガス給湯器」(68.67%)です。コスト面や導入の容易さなどを理由に、他の給湯器と比べても圧倒的な市場シェア率の高さが伺えます。

次いで、
「石油給湯器」(13.33%)
「エコキュート」(12.33%)
「電気温水器」(5.67%)
の順に多くを占めていました。電気温水器は、石油給湯器やエコキュートに比べると、およそ半分程度の設置数となっているようです。

電気温水器のシェア率が低い背景には、製品本体を含め設置費用が高いことや、サイズが大きく設置場所が必要、お湯切れになる可能性がある上、水圧が低いなど、デメリットが大きく影響しているものと推察されます。

持ち家別に比較した給湯器シェア率の分布

給湯器工事の依頼経験者の年齢層も、気になるところです。マンション・一戸建てなど、給湯器工事依頼者の持ち家別にシェア率がどう変わってくるのかデータを整理したところ、以下のグラフのような結果となりました。

持ち家別 給湯器種類の分布

一戸建てとマンションを比較すると、一戸建てもトップはガス給湯器で採用率は6割を越えますが、続いて石油給湯器・エコキュートなどガス以外の給湯器を設置しているケースも一定数はあるようです。

一方で、マンションの場合はガス給湯器の採用率が89.6%と、9割近いマンションはガス給湯器を設置していることが分かりました。

持ち家 ガス給湯器 石油給湯器 電気温水器 エコキュート
一戸建て 137件
(61.4%)
39件
(17.5%)
12件
(5.4%)
35件
(15.7%)
マンション 69件
(89.6%)
1件
(1.3%)
5件
(6.5%)
2件
(2.6%)

様々な給湯器を選択できる一戸建て、ガス給湯器ほぼ一択のマンション

一戸建ての場合、どの給湯器を使いたいかは好みで決めることができます。初期費用以外にもランニングコストや省エネ性能、機能的な利便性など住人の好みで給湯器を選ぶことができる点が、様々な給湯器の採用が見られる結果につながったようです。

一方、マンションの場合、給湯器を初期導入するのは住人ではなく、マンションを建てるディベロッパーです。導入コストの安いガス給湯器が優先的に選ばれる傾向にあることは容易に想像できます。

また、マンションでは給湯器のメンテナンス等も管理会社が一元管理しているケースも少なくありません。給湯器の種類を変更しようにも事前に管理会社への申請~承認が必要となるなど、住人個人の意向で給湯器を変更するのはハードルが高い面もあります。

9割ガス給湯器という結果になった背景には、こうしたマンション特有の事情が影響している可能性がありそうです。

給湯器工事で不安に思うこと、トップは断トツで「工事費用」

次に、給湯器交換・修理工事を検討している方にとって自分事でもある、依頼する際にどんなことに不安を感じたか?という点についてご紹介します。

Q2. 給湯器の交換・修理依頼する際、どんなことに不安を感じましたか?

今回のアンケート調査によると、 給湯器の交換・修理工事を依頼する際の不安要素としてもっとも多かった回答が「工事にかかる費用」(75.67%)

次いで
「直るまでの時間」(46%)
「修理か交換の判断」(36.33%)
「給湯器工事の依頼先」(31.67%)
となりました。

工事にかかる費用に不安を感じたという回答が多い背景には、給湯器の交換や修理は急を要することから、工事費用が不当に割高にされないかという心配が関係しているのではないでしょうか。

また、直るまでの時間に不安を感じたという回答が全体の半数程度ありました。給湯器の故障で風呂場で水しか出ない状況におかれて「今日はお風呂に入れるだろうか?」と住人が不安に感じるのはごく自然なことと言えます。

このことから、給湯器の故障時には即日対応などスピーディーな修理・交換対応できる業者が期待されていることも分かりました。

修理か交換かの判断、工事の依頼先に不安を感じる場合も3割以上

素人では判断が難しい「給湯器の交換か修理かの判断」に不安を感じた方は全体の36.33%でした。また「給湯器工事の依頼先」に不安を感じた方も31.67%と相当数にのぼります。

給湯器はある種、いつでも普通に使えて当たり前のもの。だからこそ、トラブルが発生した際には、修理で済むのか交換なのか?この業者に頼んで大丈夫なのか?と対応に苦慮する様子が結果として表れました。

給湯器業者への工事依頼、満足度は80%超!

給湯器の交換や修理工事はほとんどの人が頻繫に経験するものではないので、経験者のリアルな感想は業者選びの貴重な判断材料となります。

本アンケート調査でも、満足度を詳しく聞いてみました。

Q3. 給湯器交換・修理にかかった金額や対応など業者には満足できましたか?

「給湯器交換・修理にかかった金額や対応など業者には満足できましたか?」という質問には全体の8割が「満足できた」と回答しています。

では、どのような点が特に良かったのでしょうか?「満足できた」と回答した方に具体的に聞いてみました。

給湯器業者を評価するポイントは「丁寧な対応」、「金額」、「スピード」

回答者から寄せられたコメントには、満足したポイントとして

  1. 金額
  2. スピード
  3. 丁寧な対応

の3つが目立ちました。

“丁寧な対応”には、依頼者が納得できるような提案やプロにしか分からないことを説明・アドバイスしてくれること、想定している金額よりも安い価格かどうか、急を要する工事でも即日対応してくれるかどうかなどが含まれています。

  • 工事が丁寧で工事費も予算内で済んだ。(埼玉県/男性/66歳)
  • 修理するか交換するかの選択肢でランニングコストも考えた提案をされた(福岡県/男性/48歳)
  • 業者の対応が早く、見積りなど説明などが丁寧でわかりやすく、予算も納得いくものだったから。(岩手県/男性/74歳)
  • 対応が早かったこと。意外と修理で長く使用できることを教えていただいたこと。(兵庫県/女性/55歳)
  • 問題なく工事も早く新しい物と交換できたから(神奈川県/女性/39歳)
  • 思ったほど金額が高くなかった事や、都市ガスであり、ガス漏れ等の不安があったが、きちんと丁寧な説明をしてもらえたから。(福島県/女性/42歳)
  • 即日交換が出来た(長野県/男性/71歳)
  • 交換になったがすぐに直してもらたので良かったです。(茨城県/女性/64歳)
  • 業者のアドバイスもあり、想定していた金額より安くできた(埼玉県/男性/66歳)
  • 電話で問合せしたときに工事日、費用など答えてもらえた。同時に水栓の交換もお願いすることにして前もって打ち合わせにきてくれた。工事も手際よく、簡単にどのような仕組みになっているかの説明もしてくれた。(神奈川県/女性/52歳)

施主からすると「安いだけ」「早いだけ」「丁寧なだけ」ではいずれも不十分。安さ、早さ、丁寧さ、全てのポイントをバランスよく押さえている業者が理想的と考えているようです。

給湯器業者に不満を感じる理由はやっぱり「金額」

Q5. 不満だった理由を教えてください。

一方、給湯器業者に不満を感じていた人も2割いました。不満を感じた理由を聞いたところ、最多はやはり「想定より金額が高かった」(70.59%)

誰もがなるべく費用を抑えたいと考えるのは当然のことですが、依頼主側も複数業者に相見積もりを行うなど自ら工夫することも大切です。

次いで多かったのは

「業者の対応・印象が悪かった」(23.53%)
「不要な修理や交換を勧められた」(17.65%)
「修理や交換が正常に行われていなかった」(11.76%)

でした。この設問は複数回答可となっているので、複数または全ての項目に該当している回答者も含まれています。

ハズレ業者を選んでしまうと、「予想以上に料金が高く、対応・印象も良くない」なんてこともあり得ます。業者の評判を事前確認して、慎重に選ぶことが重要です。

時間・日数のかかりすぎを指摘する声も

「その他」については、具体的なコメントを紹介します。

  • 日数がかかった(愛知県/女性/49歳)
  • 指定した品物が無く、入荷するまでかなり時間がかかった(東京都/男性/68歳)

一刻も早く使えるようにしたい給湯器ゆえに、思いがけず時間がかかったというシチュエーションは不満に直結するようです。

納期・時間に関するアクシデントは、給湯器工事を初めて依頼した人に限らずストレスが大きいもの。だからこそ、業者側には、給湯器工事のプロフェッショナルとして丁寧な説明や対応が求められていると言えるでしょう。

給湯器業者の探し方、紹介などの縁故が半数近い

最後に、信頼できる給湯器工事業者の探し方について参考になるデータを見ておきましょう。

給湯器の交換・修理工事を依頼したことがある方は、どのように業者探しをしたのでしょうか?

Q6. 給湯器の交換・修理を依頼した業者はどのように探しましたか?

  人数(割合) 男性 女性
家族や友人・知人の紹介、口コミ 108人
(36%)
69人 39人
その他(TEXT回答) 88人
(29.33%)
51人 37人
インターネット 66人
(22%)
38人 28人
チラシ 32人
(10.67%)
19人 13人
雑誌・新聞広告 6人
(2%)
4人 2人

給湯器業者の探し方で最も多かったのは、「家族や友人・知人の紹介、口コミ」(36%)。約3分の1以上もの人が、身近な人の紹介や口コミを参考に依頼していることが明らかとなりました。

この回答に加え、その他(TEXT回答)にも縁故などを示唆する内容が多数ありましたので、実質的には半数以上が口コミ・紹介・縁故という結果になります。

実際に、その業者を利用した人からの紹介は、非常に参考になりますし、何より安心感があります。紹介された給湯器業者側にとっても、口コミ経由で獲得した顧客に対しては、より丁寧な対応を心掛けたくなることでしょう。

施工業者や販売店、給湯器メーカーに相談する人も

第2位の「その他」(29.33%)を選んだ方の多くが、施工業者やメーカー、販売店などに相談したケースでした。

特に一戸建ての場合、建物を建てた施工業者やハウスメーカーに相談しており、費用面よりも利便性や関係性などを重視しているケースが多いと分かりました。

また、マンションの場合は管理会社や設置業者、給湯器メーカーなどといった回答が目立っていました。

インターネットで給湯器業者探しをする人は全体の2割

給湯器業者探しの方法として紹介・口コミに次いで2位となったのが「インターネット」(22%)です。

総務省発表の「令和2年 情報通信白書」によると、2019年のインターネット利用率(個人)は89.8%。家計消費状況調査では、2020年6月のネットショッピング利用世帯(二人以上の世帯)の割合は50.8%です。

これらの統計値と比較すると、今回の20%という値は、現在のインターネット普及・利用状況を考慮すると、やや低めなようです。

水・お湯という、家庭生活を支えるライフラインとも言える給湯器という製品の性質上、インターネットで「自分で給湯器交換業者を探す」ことより、友人・知人の紹介や口コミ・住宅そのものの施行業者など、より安心感を感じられる依頼先を選ぶ傾向があるようです。

当サイトでも、ご利用者がより安心して相談できるよう、全国各地の給湯器交換業者のリアルなサービス内容・評判を調査・精査してご紹介してまいります。

まとめ

給湯器工事業者を選ぶ際には身近な人からの紹介も有効ですが、注意すべきは、紹介やつながりがあるからといって、良い業者とは限らないということ。一番重要なのは、自分のニーズに適したサービスを提供してくれる業者選びです。

給湯器の故障は、日常生活に支障を来たす一大事。交換や修理にはスピーディーな対応が求められます。即日対応で料金面も柔軟に交渉可能な給湯器業者への見積もり・依頼は、ネット経由で確実に行うことをおすすめします。

当サイトおすすめの給湯器業者ランキング

合わせて読みたいコンテンツ

給湯器のトラブルで業者に
依頼を検討している方はこちら