給湯器のエラーコード324の意味は?原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「324」は、温水式床暖房のついた給湯器特有のエラーで、床温センサーが正常に機能していないことを示しています。
エラーの深刻度は中程度ですが、大きな問題がなければ簡単な手順で復旧できます。ただし、センサーの故障や断線が起こっている場合には、漏電の危険性がある上に故障箇所の特定が難しいため、注意が必要です。
エラーコード「324」が出た時には、他の機器への影響も考えられるため、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「324」の不具合内容
温水式床暖房の温度検知センサーで異常を検知したり、センサーが正常に作動しない場合などにエラーコード「324」が表示されます。また、誤検知や初期不良などの場合にもエラーコード「324」が表示されることがあります。
同様のエラーコードに「321」「322」「323」があります。頭に「32」が付くエラーは、いずれもサーミスタの異常を示しています。
エラーコード32*系統の内容
エラーコード | エラーの内容 |
---|---|
321 | 給湯サーミスタ異常、出湯部分に関する温度計の短絡や断線 |
322 | ふろ往サーミスタ異常、お湯はり・追い焚きに関する温度計の短絡や断線 |
323 | 暖房サーミスタ異常、暖房サーミスタの短絡や断線 |
324 | 床温センサー異常、温水式床暖房の温度検知センサーやサーミスタの短絡・断線 |
同じサーミスタの異常でも、発生した場所に応じて「32」以降のエラーコードは異なります。
おおまかには床温センサーの異常
給湯器のエラーコード「324」は、温水式床暖房機能に付いている床温センサーの異常、サーミスタ断線や抵抗値の異常、地絡(意図しない漏電)の検知などを示しています。
稀に温水式床暖房の設置時に、業者がセンサーを設置し忘れた場合などでもエラーコード「324」が表示されます。
給湯器のエラーコード「324」の対処方法
暖房機器の使用をすべて停止し、給湯器リモコンのスイッチを「切」ります。次に、給湯器のスイッチを「入」れてエラーが消えているか確認します。
上記手順後も、エラー表示が消えていなかったり再発する場合、サーミスタの故障や断線している可能性があります。
なお、初期不良やセンサーのつけ忘れについては業者が無償で対応してくれるので、すぐに給湯器を設置した業者やメーカーに連絡をしてください。
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給湯器のエラーコード「324」の深刻度
給湯器における不具合としての深刻度は中程度です。サーミスタの誤検知などであれば、給湯機器の再起動でエラーはすぐに消えます。
しかし、復旧しなかったりエラーが再発する場合、経年劣化によるセンサーの断線や短絡などが発生している可能性があるので、深刻度は一気に高くなります。
リンナイの給湯器エラー「324」原因と対処方法
原因は床温センサー異常
リンナイの給湯器エラー「324」は、温水式床暖房のセンサーが機能していないことを示しています。
また床暖房のサーミスタ設置忘れ、初期不良、自動運転時にサーミスタが運転していない場合にも給湯器エラー「324」が表示されます。
対処方法・表示内容
温水式床暖房の使用を停止し、給湯器の運転スイッチを「切」ります。再び運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
設置後間もない場合は、給湯器の初期不良かサーミスタの設置忘れの可能性があります。
また長期間使用している場合は、機器老朽化によるサーミスタの故障や電装ユニットの異常が考えられるため、修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「324」原因と対処方法
原因は暖房機側の故障
ノーリツの給湯器エラー「324」は、暖房機側の故障の可能性を示しています。
対処方法・表示内容
床暖房と熱源機の運転スイッチを「切」って、コンセントを抜き差しします。再び運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えなかったり、復旧しない場合には修理点検が必要です。設置後間もない場合は、給湯器の販売者または工事業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「324」原因と対処方法
原因は床暖センサーの故障
パーパスの給湯器エラー「324」は、床暖センサーの異常を示しています。
対処方法・表示内容
給湯器と床暖房の運転スイッチを「切」ってから、コンセントを抜き差しします。運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えず復旧しない場合、給湯器を設置した業者やメーカーのパーパスなどに修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「324」原因と対処方法
原因は床暖センサーの故障
東京ガスの給湯器エラーコード「324」は、床暖房のセンサーが故障している状態を示しています。
また、設置時のセンサーのつけ忘れや誤検知の場合にも給湯器エラーコード「324」が表示されます。
対処方法・表示内容
床暖房と給湯器の運転スイッチを「切」ります。再び運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラー表示が消えなかったり、頻発する場合にはメーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「324」原因と対処方法
原因は暖房端末機の熱交(床温)サーミスタの異常
長府製作所の給湯器エラー「324」は、暖房端末機の熱交(床温)サーミスタでの異常検知により、運転を停止したことを示しています。
サーミスタの断線、暖房機能の制御基板で異常を検知した場合にもエラーコード「324」が表示されます。
対処方法・表示内容
床暖房と給湯器の運転スイッチを「切」った後、運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。通常使用で、このようなエラーが表示されて復旧しない場合、修理点検を給湯器業者に依頼します。
設置後間もない場合には、初期不良やサーミスタの設置忘れの可能性もあるので、給湯器や床暖房を設置した給湯器業者やメーカーの長府製作所に連絡をしてください。
給湯器のエラーコード「324」が直らない場合
各給湯器メーカーの復旧手順で対処をしても給湯器のエラーコード「324」が消えない場合、床温センサーなどで不具合が発生している可能性が高いです。
設置後間もないのであれば、センサーの設置し忘れや初期不良、断線やショートの危険性もあります。長期間使用している場合、老朽化による故障の可能性も懸念されます。
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
給湯器のエラーコード「324」が直らない際は、メーカーまたは給湯器業者に相談することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「324」は、温水式床暖房のセンサーが原因で起こるエラー(床温センサー異常など)でした。センサーが機能しないと床暖房が使えません。また、断線やショートの危険性もあるので放っておくと周辺機器にも影響します。
給湯器エラー「324」が正常に復旧しない場合、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に修理点検を依頼しましょう。