給湯器のエラーコード350の意味は?原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「350」は、主に石油暖房付ふろ給湯器などで発生する特有のエラーです。給湯器内部の水管サーミスタ(オイルサーミスタ)と呼ばれる部分の断線や抵抗値の異常、地絡(予期しない漏電)が疑われると、エラーコード「350」が表示されます。
給湯器におけるエラーの深刻度は中程度で、誤検知であれば簡単な操作で復旧できます。ただし、サーミスタが故障し断線したり、ショートしている場合もあるので注意が必要です。
エラーコード「350」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「350」の不具合内容
石油暖房付ふろ給湯器などの水管サーミスタ(オイルサーミスタ)で、断線や短絡などの異常を検知すると、エラーコード「350」が表示されます。
おおまかにはオイルサーミスタが機能しない状態
給湯器のエラーコード「350」は、水管サーミスタ(オイルサーミスタ)などが正常に作動しない状態を示しており、サーミスタの断線や地絡、抵抗値異常が疑われます。
また誤検知でもエラーコード「350」が表示されることがあり、この場合はスイッチのオンオフで復旧が行えます。
各給湯器メーカーごとのエラー内容
メーカー名 | エラーコード | 不具合内容 |
---|---|---|
リンナイ | 350 | 水管サーミスタ異常 |
ノーリツ | 350 | オイルサーミスタ異常 |
パーパス | 350 | 中和器サーミスタの断線・短絡 |
東京ガス | 350 | 水管サーミスタ異常 |
大阪ガス | 350 | 中和器サーミスタの断線・短絡 |
長府製作所 | 350 | 中和器サーミスタの断線・ショートによる運転停止 |
給湯器のエラーコード「350」の対処方法
お湯の使用を止めて、給湯器のスイッチを「切」ります。再度給湯器のスイッチを「入」れてエラーが消えているか確認しましょう。
誤検知であればエラーは消えますが、表示され続けたりエラーが再発する場合には、水管サーミスタ(オイルサーミスタ)の故障が考えられます。
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給湯器のエラーコード「350」の深刻度
給湯器エラーコード「350」の深刻度は中程度で、誤検知であれば給湯器の再起動でエラーはすぐに消えます。
ただし、故障の場合には周辺機器への影響や給湯器自体の機能にも関わるため、原因の特定が必要になります。速やかにメーカーや給湯器業者に依頼しましょう。
リンナイの給湯器エラー「350」原因と対処方法
原因は水管サーミスタの異常
リンナイの給湯器エラー「350」は、水管サーミスタの異常を示しています。水管サーミスタは、給湯器の給水部分にあるサーミスタ(温度計)のことで、この部分の不具合や異常を検知するとエラーコード「350」が表示されます。
対処方法・表示内容
お湯の使用を止めてから、給湯器の運転スイッチを「切」ります。運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーコードが消えない場合やエラーが頻発する場合、老朽化によるサーミスタ部分が故障している可能性があります。メーカーのリンナイや給湯器交換業者に修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「350」原因と対処方法
原因はオイルサーミスタの異常
ノーリツの給湯器エラー「350」は、給湯器のオイルサーミスタで異常を感知したことを示しています。オイルサーミスタで抵抗値の異常などを感知すると、エラーコード「350」が表示されます。
対処方法・表示内容
シャワーなどの給水栓を閉めて、給湯器の運転スイッチを「切」ります。運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーコードが消えない・頻発する・正常に機能しない場合、オイルサーミスタの故障が疑われるため、メーカーのノーリツや給湯器交換業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「350」原因と対処方法
原因は中和器サーミスタの異常(断線・短絡)
パーパスの給湯器エラー「350」は、中和器サーミスタで異常を感知したことを示しています。
また、中和器サーミスタの断線や短絡(予期しない漏電)が起こった場合にも、エラーコード「350」が表示されます。
対処方法・表示内容
お湯の使用を止めてから、給湯器の運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
復旧しなかったりエラーが頻発する場合、老朽化によるサーミスタ部分が故障している可能性が高いです。メーカーのパーパスや給湯器交換業者に修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「350」原因と対処方法
原因は水管サーミスタの異常
東京ガスの給湯器エラー「350」は、水管サーミスタで異常を検知したことを示しています。
対処方法・表示内容
シャワーなどの給水栓を閉めてから、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再び運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えない、頻発する場合には水管サーミスタが故障している可能性があります。安全のためにメーカーの東京ガスや給湯器交換業者に修理点検を依頼してください。
大阪ガスの給湯器エラー「350」原因と対処方法
原因は中和器サーミスタの異常(断線・短絡)
給湯器エラー「350」は、中和器サーミスタで異常を検知したことを示しています。
また、中和器サーミスタの断線や短絡が起こった場合にも、エラーコード「350」が表示されます。
対処方法・表示内容
すべてのお湯の使用を止めてから、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。再度運転スイッチを「入」れ、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えなかったり頻発する場合、中和器サーミスタが故障している可能性があります。メーカーの大阪ガスや給湯器交換業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「350」原因と対処方法
原因は中和器サーミスタの不具合による運転停止
長府製作所の給湯器エラー「350」は、中和器サーミスタの不具合を検知し運転停止したことを示しています。中和器サーミスタで断線やショートの可能性があると、エラーコード「350」が表示されます。
対処方法・表示内容
シャワーなどの給水栓を閉めて、すべてのお湯の使用を止めます。給湯器の運転スイッチを「切」ります。再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認しましょう。
エラーが消えなかったり頻発する場合には、中和器サーミスタが故障している可能性があります。メーカーの長府製作所や給湯器交換業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「350」が直らない場合
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
各給湯器メーカーの復旧手順で対処をしても給湯器エラー「350」が消えない場合、給湯器内部の不具合が考えられます。
温度を感知するサーミスタの異常が疑われるため、不具合懸念の深刻度が一気に高くなります。給湯器にとって、温度検知できないということは非常に危険なことであり、周辺機器への影響も大きいです。
給湯器エラー「350」が直らないようなら、できる限り早急にメーカーや給湯器業者に点検修理を依頼することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「350」は、中和器サーミスタ(オイルサーミスタ)の断線や短絡(ショート)、地絡(漏電)などの異常が原因で起こるエラーでした。
石油暖房付ふろ給湯器などにおける特有の不具合ですが、サーミスタ(温度計)が感知しないので給湯器の使用ができなくなります。
エラーコード「350」が消えず改善されない場合は、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。