給湯器のエラーコード610の意味は？原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「610」は、燃焼ファンが回っているにも関わらず回転を検知しないなど、燃焼用ファンの異常で起こるエラーです。
エラーの深刻度は低く、簡単な方法で復旧できます。ただ、経年劣化によってファンモーターそのものが壊れていたり、電装基板が故障している場合もあるので注意が必要です。
エラーコード「610」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「610」の不具合内容
燃焼用のファンで異常を感知すると、エラーコード「610」が表示されます。燃焼用ファンモーターは、燃焼に必要な空気を取り込むほか、燃焼で生じた排ガスを外に排出するために使われる送風機系統です。
同様のエラーコードに「611」「612」「613」があります。頭に「61」が付くエラーは、いずれも燃焼ファンの異常を示しています。
エラーコード61*系統の内容
| エラーコード | エラーの内容 |
|---|---|
| 610 | 燃焼用ファン異常 |
| 611 | 給湯燃焼ファン異常 |
| 612 | ふろ燃焼ファン異常 |
| 613 | 暖房燃焼ファン異常 |
同じ燃焼ファンの異常でも、発生した場所に応じて「61」以降のエラーコードは異なります。
おおまかには燃焼ファンの回転が検知できない状態
給湯器のエラーコード「610」は、燃焼用ファンが正常に機能しない、燃焼用ファンの回転が検知できない状態を示しています。
主に燃焼用ファンモーターの出力が低下していたり、ファンが回転しているにも関わらずセンサーが回転を検知しないなどの不具合です。
給湯器のエラーコード「610」の対処方法
給湯器のエラーコード「610」は、基本的に電源リセットで復旧できます。まず、給湯器のスイッチを「切」ります。しばらく待ってから給湯器のスイッチを「入」れて、エラーが消えているか確認します。
エラーが消えていれば、そのまま給湯器を使用しても問題ありません。ただし、エラーが消えなかったり頻発する場合、ファンモーターや電装基板や回路の故障、排気口や排気管内部の詰まりが疑われます。
自身での対処は難しいため、メーカーや給湯器交換業者に給湯器の修理点検を依頼してください。
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給湯器のエラーコード「610」の深刻度
給湯器における不具合の深刻度は低く、基本的には電源リセットで給湯器エラー「610」はすぐに消えます。
ただし、エラーコードが消えないようだと部品が故障している可能性があります。この場合は深刻度が上がるため、早急な原因の特定が必要です。
リンナイの給湯器エラー「610」原因と対処方法
原因は燃焼ファン異常
リンナイの給湯器エラー「610」は、燃焼ファンが回転しているのに回転を検知しないなど、燃焼ファン異常が発生した際に表示されるエラーです。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから運転スイッチを「入」れ、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが直らず再発する場合は、メーカーのリンナイや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「610」原因と対処方法
原因は燃焼用ファンの異常
ノーリツの給湯器エラーコード「610」は、燃焼用ファンの異常であり、送風機系統で不具合を感知すると表示されます。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、運転スイッチを「切」ります。再び運転スイッチを「入」れ、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが直らず再発する場合は、メーカーのノーリツや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パロマの給湯器エラー「610」原因と対処方法
原因はファン回転数異常
パロマの給湯器エラーコード「610」は、燃焼ファンの回転数で異常を検知した時に表示されるエラーです。
対処方法・表示内容
運転スイッチを「切」った後、再度運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えない場合は、ファンや電装基板の故障が疑われるため、メーカーのパロマや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「610」原因と対処方法
原因は燃焼用ファンの異常
パーパスの給湯器エラー「610」は、燃焼用ファンで異常な回転などを検知した時に表示されます。
対処方法・表示内容
給湯器の運転スイッチを「切」った後、ふたたび運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
エラーが直らず再発する場合は、メーカーのパーパスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「610」原因と対処方法
原因は燃焼ファンの異常
東京ガスの給湯器エラー「610」は、燃焼ファンの異常回転を検知した際に表示されるエラーです。
対処方法・表示内容
運転スイッチを「切」って、再び運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
エラーが直らず再発する場合は、メーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「610」原因と対処方法
原因は送風機作動不良検出による運転停止
長府製作所の給湯器エラーコード「610」は、送風機の作動不良です。送風機の各サーミスタの断線やショート等が起こると運転を停止し、給湯器エラーコード「610」が表示されます。
対処方法・表示内容
リモコンの運転スイッチを「切」って運転スイッチを「入」れて警報を解除します。
復旧方法を試してもエラーが直らない、エラーが再発する場合はメーカーの長府製作所や給湯器業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「610」が直らない場合
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
各給湯器メーカーの復旧手順で対処をしてもエラーコード「610」が消えない場合、給湯用燃焼ファンモーターや電装ユニットが故障している可能性があります。
放っておくと周辺機器への影響や電装基板や回路の問題もあるので、原因の特定を行った上で給湯器の修理または交換が必要となります。
給湯器エラー「610」が直らない場合は、メーカーまたは給湯器業者に修理点検を依頼することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「610」は、給湯器の燃焼に使われるファンの異常が原因で起こるエラーでした。基本的には、電源リセットをすることでエラーが消えるので深刻度は低いです。
しかし、エラーが消えなかった場合は燃焼用ファンが使えず、排ガスを外に排出できなかったり、正常に燃焼（お湯が使えない）状態になります。
給湯器エラー「610」が消えず改善されない場合、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。
