給湯器のエラーコード720の意味は?原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「720」は、疑似炎検知や燃焼制御装置回路など、燃焼に関する部分の異常で起こるエラーです。
エラーの深刻度は、故障の原因によって異なります。誤検知や一時的なシステムエラーであれば、簡単な手順で復旧できます。
ただし、燃料制御回路で異常や故障が起こっている場合は、電源リセットなどの復旧作業をしてもエラー再発する可能性が高いです。
エラーコード「720」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「720」の不具合内容
疑似炎検知や燃焼制御装置回路の異常などによってエラーコード「720」が表示されると、お湯が使用できなくなります。
疑似炎検知とは?
疑似炎検知とは、短絡状態(ショート)になったことを示す。この状態では、フレームロッドが炎検知できないため、給湯器の燃焼が継続されなくなる。
同様のエラーコードに「721」「722」「723」があります。頭に「72」が付くエラーは、いずれも疑似炎検知(炎検出回路異常)の異常を示しています。
エラーコード72*系統の内容
エラーコード | エラーの内容 |
---|---|
720 | 疑似炎検知、燃焼制御装置回路異常 |
721 | 給湯疑似炎検知(給湯側の炎検出回路異常)、給湯立ち消え安全装置回路異常 |
722 | ふろ疑似炎検知(ふろ側の炎検出回路異常)、ふろ立ち消え安全装置回路異常 |
723 | 暖房疑似炎検知(暖房側の炎検出回路異常)、暖房立ち消え安全装置回路異常 |
同じ疑似炎検知の異常でも、発生した場所に応じて「72」以降のエラーコードは異なります。
おおまかには、燃焼関連の制御装置や回路に不具合が発生した状態
給湯器のエラーコード「720」は、燃焼関連の制御装置や回路などで異常を検知したことを示しています。
燃焼関連部品が故障しているなど不具合の可能性があるため、安全装置が働いたことで給湯器を止めている状態です。
給湯器の燃焼を継続させるには、フレームロッドが炎を検知する必要があるので、疑似炎検知が発生した場合は修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「720」の対処方法
給湯器の使用をすべて止めて、給湯器リモコンのスイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再び給湯器のスイッチを「入」れてエラーが消えているか確認してください。
給湯器のエラーコード「720」が消えていれば、お湯や床暖房などが使えるかどうか試します。エラー表示が消えていない場合やエラーコードが頻発する場合は、早急に給湯器の修理点検が必要です。
また擬似炎検知は、メーカーや給湯器業者など相応の知識を有する方でしか対処できないため、専門家に見てもらう方がいいでしょう。
全国対応*の給湯器交換修理業者に相談を
複数業者へ依頼フォームから同条件にて相見積もりをすることで、費用面の高い安いはもちろん、最短でいつまでに工事対応が可能なのか等が分かるため、希望条件で依頼しやすくなります。なお、無料で見積もりを行える上、優良業者なので押し付けがましい営業はされず安心です。
- 街角給湯相談所
┗給湯器・エコキュートなど対応可能、他社見積もり提示で値下げ【PR】 - キンライサー
┗従来型給湯器・エコジョーズなど対応可能【PR】 - ミズテック(給湯器駆けつけ隊)
┗ガス給湯器・エコキュート・電気温水器・エコジョーズなど対応可能【PR】
給湯器のエラーコード「720」の深刻度
エラーコード「720」の給湯器における不具合の深刻度は、故障の原因によって大きく異なります。
誤検知であれば電源リセットですぐに復旧できるため、不具合の深刻度は低いです。ただし、誤検知以外ではなく燃焼制御回路などの異常や故障が原因の場合、修理や交換が必要なので深刻度は高くなります。
特に給湯器の使用年数が8~10年以上経っている場合は、経年劣化で燃焼制御回路などが故障している可能性が高く、メーカーや給湯器業者に依頼する必要があります。
リンナイの給湯器エラー「720」原因と対処方法
原因は疑似炎検知
リンナイの給湯器エラー「720」は、疑似炎検知の発生を示しています。給湯器の点火前に炎検知したなどの異常が起こると表示されます。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
「720」のエラー表示が消えたら、エラーが発生した際と同様の操作(お湯を出す等)を行い、再発生しないかどうか試してください。
エラーが消えない場合や再発する場合は、メーカーのリンナイや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「720」原因と対処方法
原因は燃焼制御装置回路異常
ノーリツの給湯器エラー「720」は、給湯器に炎が付いているかどうか認識する燃焼制御装置における不具合の発生を示しています。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」って再度運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
リモコンにすぐにエラー表示が出る場合、燃焼関連の部品で不具合が起きている可能性があります。
エラーが消えない場合や再発する場合は、メーカーのノーリツや給湯器業者に修理点検を依頼してください。メーカーのサポートでは修理を推奨しています。
東京ガスの給湯器エラー「720」原因と対処方法
原因は疑似炎を感知した状態
東京ガスの給湯器エラー「720」は、未点火状態で疑似炎を感知した時などに表示されます。
対処方法・表示内容
給湯器の使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」ります。再度運転スイッチを「入」れたら、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えない場合や頻発する場合には、メーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「720」原因と対処方法
原因は燃焼停止中の燃焼(炎有)検知による運転停止
長府製作所の給湯器エラー「720」は、給湯器で燃焼が起こっていない状態にも関わらず炎を感知し、給湯器が運転停止になったことを示しています。
対処方法・表示内容
すべての給湯器の使用を止めます。運転スイッチを「切」った後、再度運転スイッチを「入」れて警報を解除します。
給湯器が復旧しない場合やエラーが再発生する場合は、メーカーの長府製作所や給湯器業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「720」が直らない場合
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
各給湯器メーカーの復旧手順を試しても給湯器エラー「720」が消えない場合、燃焼制御回路などの異常や故障の可能性があります。
給湯器の使用年数が長いのであれば、経年劣化による寿命が近いこともあるでしょう。いずれにせよ故障が疑われる場合は、給湯器の修理や本体の交換が必要になります。
給湯器エラー「720」が直らない場合は、早急にメーカーまたは給湯器業者に相談することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「720」は、疑似炎検知や燃焼制御装置回路異常などが原因で起こるエラーでした。
給湯器の経年劣化で起こるケースも多く、短絡や燃料回路の部品などが故障している可能性がある場合、自力での復旧は対処不能です。
エラー「720」が消えず改善しない場合、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。