給湯器のエラーコード723の意味は?原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「723」は、暖房疑似炎検知(暖房側の炎検出回路異常)や暖房立ち消え安全装置回路異常などの不具合が原因で発生するエラーです。
エラーの深刻度は、状況によって異なります。誤検知であれば、給湯器リモコンの電源リセットで復旧できます。復旧しない場合は、燃焼制御回路や安全装置回路などが故障している可能性があるので、給湯器の修理や交換が必要になります。
エラーコード「723」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「723」の不具合内容
燃焼異常などによって暖房側で疑似炎を検知すると、エラーコード「723」が表示されます。暖房側の燃焼機能が機能していないので、床暖房が使えなくなります。
疑似炎検知とは?
疑似炎検知とは、短絡状態(ショート)になったことを示す。この状態では、フレームロッドが炎検知できないため、給湯器の燃焼が継続されなくなる。
同様のエラーコードに「720」「721」「722」があります。頭に「72」が付くエラーは、いずれも疑似炎検知(炎検出回路異常)の異常を示しています。
エラーコード72*系統の内容
エラーコード | エラーの内容 |
---|---|
720 | 疑似炎検知、燃焼制御装置回路異常 |
721 | 給湯疑似炎検知(給湯側の炎検出回路異常)、給湯立ち消え安全装置回路異常 |
722 | ふろ疑似炎検知(ふろ側の炎検出回路異常)、ふろ立ち消え安全装置回路異常 |
723 | 暖房疑似炎検知(暖房側の炎検出回路異常)、暖房立ち消え安全装置回路異常 |
同じ疑似炎検知の異常でも、発生した場所に応じて「72」以降のエラーコードは異なります。
おおまかには暖房側の炎検知機能に不具合が発生している状態
給湯器のエラーコード「723」は、暖房側の炎検出回路異常・暖房立ち消え安全装置回路異常などの不具合を示しています。
実際は燃焼していないのに暖房側で炎を検知(疑似炎)している状態です。原因としては、機器の異常や燃焼関連部品の不具合が考えられます。
また、暖房立ち消え安全装置回路の故障や誤検知などによって、エラーが発生することもあります。
給湯器のエラーコード「723」の対処方法
お湯の使用、暖房機器などの運転を停止した後、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。
しばらく待ってから、給湯器リモコンのスイッチを再度「入」れて、エラー表示が消えたかどうか確認します。
エラーコード「723」が消えていて床暖房などが使えるようであれば、給湯器はそのまま使用できます。ただし、給湯器を8~10年以上使用している場合は、念のため業者に相談したほうが良いでしょう。
また、エラーが消えていなかったり暖房機能などが使えない場合は、メーカーや給湯器交換業者に点検修理を依頼してください。
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給湯器のエラーコード「723」の深刻度
エラーコード「723」の給湯器における不具合の深刻度は、状況や故障箇所によって大きく異なります。
誤検知によるエラー表示であれば、給湯器リモコンの電源リセットでエラーコードは消えるため、基本的に深刻度は低いです。
ただし、対処してもエラーが消えない場合や給湯器を長年使っている場合は、部品交換を伴う修理の可能性があるので深刻度が高くなります。
リンナイの給湯器エラー「723」原因と対処方法
原因は暖房側の炎検出回路異常(暖房疑似炎検知)
リンナイの給湯器エラー「723」は、暖房側の炎検出回路で異常を検知したことを示しています。
暖房側で燃焼していないにもかかわらず、炎を検知した時に表示されるエラーコードです。
対処方法・表示内容
暖房などの使用を止めて、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。数分待った後、再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
エラーが消えていたら、エラーコード「723」が表示された時と同じ状況(暖房機能を使うなど)を再現してください。暖房機能が使える状態でエラーが再発生しなければ、基本的には給湯器を使い続けることができます。
復旧手順の操作をしてもエラーが消えない、何度もエラーが再発生する場合は、メーカーのリンナイや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
ノーリツの給湯器エラー「723」原因と対処方法
原因は暖房立ち消え安全回路異常
ノーリツの給湯器エラー「723」は、暖房側で燃焼していない状態で炎を検知した時に表示されます。燃焼関連部品の不具合が考えられます。
対処方法・表示内容
暖房などの使用を止めて、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
すぐにリモコンにエラー表示が出る場合、暖房立ち消え安全装置回路や燃焼関連の部品などで不具合が起きている可能性があります。
エラーが消えない場合や再発生する場合は、メーカーのノーリツや給湯器業者に修理点検を依頼してください。メーカーのサポートでも、訪問によって不具合の症状を確認してもらうことを推奨しています。
パロマの給湯器エラー「723」原因と対処方法
原因は風呂・暖房炎検出回路異常
パロマの給湯器エラー「723」は、暖房側で燃焼前に炎を検知した場合に表示されるエラーです。エラーコード「723」が出ると、床暖房などが使えなくなる場合があります。
対処方法・表示内容
暖房の使用を止め、リモコンの運転スイッチを「切」ってください。何分か経ったら、再度運転スイッチを「入」れてエラーが消えているかどうか確認します。
電源のオンオフをしてもエラーが消えなかったり再点灯する場合には、メーカーのパロマや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
パーパスの給湯器エラー「723」原因と対処方法
原因は暖房擬似炎検出
パーパスの給湯器エラー「723」は、暖房側で燃焼前に炎を検知した場合などに発生するエラーコードです。
対処方法・表示内容
暖房の使用を止め、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れて、エラーが解除できたか確認します。
対処してもエラーが消えない、何度もエラーが再発生する場合は、メーカーのパーパスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「723」原因と対処方法
原因は暖房疑似炎検知
東京ガスの給湯器エラー「723」は、燃焼していない状態にもかかわらず、暖房側で炎を検知したことを示しています。
対処方法・表示内容
暖房の使用を止め、リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れて、エラーが消えているかどうか確認します。
復旧手順を試してもエラー表示が消えない、何度もエラーが再発生する場合は、メーカーの東京ガスや給湯器業者に修理点検を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「723」原因と対処方法
原因は原因は燃焼開始前の燃焼(炎有)検知による運転停止
長府製作所の給湯器エラー「723」は、暖房側で燃焼開始前に燃焼(炎有)を検知したことにより、給湯器が運転停止になったことを示しています。
対処方法・表示内容
給湯器や暖房の使用を止めた後、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度運転スイッチを「入」れて警報を解除します。
復旧しない場合やエラーコードが再発する場合は、メーカーの長府製作所や給湯器業者に修理点検を依頼してください。
給湯器のエラーコード「723」が直らない場合
給湯器業者に修理・交換を見積もりするのが無難
各給湯器メーカーの復旧手順で対処をしても給湯器エラー「723」が直らない場合、フレームロッドなどの燃焼関連部品や機器が故障している可能性があります。
給湯器エラー「723」は、専門業者による現場判断でないと原因解明が難しいエラーです。基本的には、メーカーや給湯器業者による訪問にて症状を確認してもらうことが推奨されています。
また、8~10年を超えて給湯器を使用している場合は経年劣化が原因の故障も多く、部品交換などの対応が必要になると修理費用は高額になりがちです。修理内容によっては、給湯器本体を交換する方が安くなります。
給湯器エラー「723」が直らない場合は、メーカーまたは給湯器業者に修理点検を依頼することをおすすめします。
まとめ
給湯器のエラーコード「723」は、暖房疑似炎検知(暖房側の炎検出回路異常)、暖房立ち消え安全装置回路異常などが原因で起こるエラーでした。
給湯器エラー「723」が出ると、機器や燃焼に関連する部品の異常が考えられ、床暖房など給湯器による暖房機能が使えなくなってしまうので不便です。
深刻度の高い故障の可能性もあるので、給湯器エラー「723」が消えず改善しない場合は、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。