給湯器のエラーコード260の意味は?原因と対処方法を解説
給湯器のエラーコード「260」は、ハイブリッド給湯器特有の症状であり、水位電極検出不良や給湯管の凍結・水圧低下などが原因のエラーです。
排熱利用給湯暖房ユニットにおける水位電極検出不良のような、入水圧力が低下している等の不具合を表しています。
誤検知であれば電源リセットで解消できますが、電磁弁などの不具合や故障の場合は深刻度が高く、専門業者への依頼が必要です。
エラーコード「260」が出た際は、自己判断をせずに正しい方法で対処してください。
給湯器のエラーコード「260」の不具合内容
エコウィル・エネファームなど一部のハイブリッド給湯器において、入水圧力が低下するとエラーコード「260」が表示されます。
おおまかには給水できず水圧低下している状態
給湯器のエラーコード「260」は、水位電極で異常を感知、給湯しようと蛇口を開けても水すら出ないなど、水圧低下の発生を示しています。
水位電極は、給水ポンプ水槽内の水位を検知するためのもので、貯湯タンクのコントロールに必要な部分です。センサーが検知しないと貯湯ユニットが機能しないため、お湯が使えない状態になっています。
原因の多くは、冬場の給湯管の凍結などによるもので、給水側が凍結してしまい給水できず、水圧低下が発生することがあります。給湯管の凍結を防ぐ対処などが必要になります。
給湯器のエラーコード「260」の対処方法
すべてのお湯の使用を止めた後、給湯器リモコンの運転スイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再びスイッチを「入」れてエラーが消えているか確認します。
お湯が出る蛇口からお湯も水も出てこなくなった場合、給湯器や接続されている各種配管が凍結している可能性があります。
冬場などで給湯管が凍結している場合、熱湯などは掛けずに自然と解凍するのを待ちましょう。解凍してお湯が出る状態になったら、給湯器や配管に水漏れがないか確認してください。
エラーコードが一時的に消えた場合も、症状が根本的に解決した訳ではありません。このため多くのメーカーが、エラーコード「260」発生時には機器の点検修理を推奨しています。
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給湯器のエラーコード「260」の再発を防ぐには
エラーコード「260」の主な原因は、給湯管の凍結などによる水圧低下です。そのため、エラーを防ぐには給湯管などの凍結が再発生しないよう対処することが最善策となります。
低温注意報が発表された時などの凍結予防方法
- ガス給湯器のリモコンを電源オフにする。リモコンがなければ、ガス栓をしっかり閉める。
- 浴槽など水が溜められる場所で、お湯が出る蛇口から毎分4mm(400ミリリットル)ほどの水を流し続ける。
東京ガスが掲示している「ガス給湯器の凍結防止」の手順が参考になりますので、ぜひご覧になってください。
参考リンク:ガス給湯器の凍結防止|東京ガス
給湯器のエラーコード「260」の深刻度
エラーコード「260」の給湯器における深刻度は、給湯管の凍結による給水不具合が原因であれば低~中程度です。
給湯管などが凍結しておらず、給湯器リモコンの電源オンオフをしてもエラー表示が消えない場合は、どこかしら故障している可能性があります。
また、一時的にエラーコードが消えた場合も、安全に機器を使用するため、機器を設置したガス会社やメーカー・給湯器業者の点検修理を受けてください。
リンナイの給湯器エラー「260」原因と対処方法
原因は水位電極検出不良
リンナイの給湯器エラー「260」は、水位電極検出不良を示しています。
また、冬場の給湯管凍結などにより給水できず水圧低下が発生し、お湯や水が出ない場合にもエラーコード「260」が表示されます。
対処方法・表示内容
給湯器リモコンの運転スイッチをオフにしてください。給湯器本体の電源プラグをコンセントから引き抜くことはしないでください。
一定時間をおいて、再度リモコンの運転スイッチをオンにした上で、エラー表示が消えているかを確認します。
なお凍結してしまった場合、配管にお湯を掛けたりドライヤーで温風を当てるなどの行為は、急激な温度変化で配管が損傷する恐れがあるのでやめてください。無理せず、気温の上昇によって自然に解凍するのを待ちましょう。
お湯が出る蛇口から水が流れるようになったら、給湯器や配管などで水漏れがないかを確認して給湯を使用してください。
解凍するまで待てず今後も不安な場合やエラー表示が消えない場合は、メーカーのリンナイや給湯器業者に対応を依頼してください。
東京ガスの給湯器エラー「260」原因と対処方法
原因は水位電極検出不良
東京ガスの給湯器エラー「260」は、冬場の凍結などにより給水できず水圧低下が発生し、お湯や水が出ない時に表示されます。
対処方法・表示内容
すべてのお湯の使用を止めた後、給湯器リモコンのスイッチを「切」ります。しばらく待ってから、再度スイッチを「入」れてエラーが消えているか確認します。
エラーコードが一時的に消えた場合も、不具合が解決した訳ではありません。安全に給湯器を使用するため、機器の点検修理を受けるようにしましょう。
また、このエラーが出る前に凍結防止策を行ってください。給湯管などが凍結してしまった場合は、配管にお湯をかけることは危険です。急激な温度変化によって、配管が損傷する恐れがあります。
凍結をした場合も無理せず、日中の気温が上がる時間など、自然に解凍するのを待ちましょう。今後も不安な場合やエラー表示が消えない場合は、メーカーの東京ガスや給湯器業者に対処を依頼してください。
長府製作所の給湯器エラー「260」原因と対処方法
原因は缶体圧力スイッチ作動による運転停止
長府製作所の給湯器エラー「260」は、缶体圧力スイッチが作動し、機器が運転停止したことを示しています。
また、断水や給水栓閉止、給水接続口のフィルターの詰まりなど、給水不良が起こった場合にも給湯器エラーコード「260」が表示されます。
対処方法・表示内容
給湯口から水が出ることを確認した上で、エラー点滅状態で台所リモコンの運転スイッチを「切」ります。
設定スイッチの「+」を3秒以上長押しすると「00P」が点滅します。数分後、ブザー音と共に「00P」が消灯したらリセット完了です。
機器が復旧できたか、動作確認を行ってください。エラー表示が消えない場合や再発する場合は、メーカーの長府製作所や給湯器業者に対処を依頼してください。
給湯器のエラーコード「260」が直らない場合
各給湯器メーカーの復旧手順や対処方法を試しても改善しない場合、給湯管が凍結したままだったり、機器の故障などが発生している可能性があります。
また、一時的にエラーコード「260」が解消されたとしても、水位電極不良・水圧低下の問題が解消された訳ではありません。
そのため、エラーが直らなかったり症状が頻発する場合は、機器を設置したガス会社やメーカー、給湯器業者に点検修理を依頼してください。
まとめ
給湯器のエラーコード「260」は、エコウィル(ハイブリッド給湯器)・エネファームなど、一部の給湯器の水位電極検出不良が原因で起こるエラーでした。
多くの場合、給湯管の凍結が発生したことにより、吸水できずに水圧の低下が発生する不具合です。
一時的に誤検知でエラーコードが出ることもありますが、運転スイッチのオンオフなどで復旧できない場合は、設置したガス会社、使用している給湯器メーカーや給湯器業者に相談しましょう。