給湯器修理はどこに依頼する?取り替えなくても大丈夫?そんな疑問を解決

給湯器修理はどこに依頼する?取り替えなくても大丈夫?そんな疑問を解決

「給湯器の修理を依頼したい!」と、思っても「修理で済むのだろうか?交換しなくても平気?」など、不安もつきないものです。

一度調子がおかしくなった給湯器は、放っておいて自然と直るということはまずありません。少しでも不具合を感じたら、できるだけ早く修理依頼をした方が安心です。

この記事では、住まい別の修理依頼先、給湯器を修理すべきケース、修理にかかる費用や時間などについて解説します。

住まい別、給湯器の修理依頼先

いざ給湯器の修理をお願いしようとなった時、まずはどこに連絡すればよいのでしょうか。自己所有物件、賃貸物件、それぞれのケースについて確認していきましょう。

自己所有物件に住んでいる場合

自己所有物件に住んでいる場合、修理業者と直接やりとりをするのに何の問題もありません。この場合、おもな選択肢は4つあります。

ハウスメーカー

家を立てて10年以内ならハウスメーカーに相談してもよいでしょう。多少保証期間を過ぎていても修理費が無料になったといったケースも少なくありません。

ただし、ハウスメーカーから給湯器メーカーに連絡が行き、スタッフが派遣される流れになるので即日修理完了は難しいでしょう。

地元の取り付け業者

地元の取り付け業者ができるのは、多くの場合で給湯器の交換・取り付けのみです。機器内部の修理となると、業者から給湯器メーカーに連絡が行き……という流れになることがあります。

もちろん、技術的に対応可能な人員がいる業者さんの場合、部品や基盤などが調達できれば修理対応は可能です。あらかじめ、修理対応しているか確認した上で依頼すると良いでしょう。

広域展開している給湯器業者

全国各地に拠点を設けており、ある程度の規模感で営業している給湯器業者が、近年では増えてきています。

これらの給湯器業者は、小さな業者と比べると在庫や部品なども豊富で、技術的に経験豊富な人員がいて修理対応できる場合が多いです。

交換のみの対応か、修理もできるのか、業者のサイトなどから確認した上で依頼しましょう。

給湯器メーカー

ハウスメーカー、地元の取り付け業者などに依頼しても修理人は給湯器メーカーから来ることにかわりはありません。したがって、最初から給湯器メーカーに自分で連絡するというのもひとつの方法です。

中間マージンなしの正規料金で修理をしてもらえて、最短の日数で修理をしてもらえます。ただし、やはり間に入る業者がいないと、保証期間の忖度などは一切ありません。

おもな給湯器メーカーの連絡先は次の通りです。

  • リンナイ 0120-054-321(携帯からは0570-550-258)
  • ノーリツ 0120-911-026(携帯からは0570-064-910)
  • パロマ 0120-193-860
  • パーパス 0120-260-884(携帯からは03-5682-4545)

賃貸物件に住んでいる場合

とにかく早く給湯器を直そうと自分で修理業者に依頼するのはおすすめできません。賃貸物件だと基本的に大家持ちとなる修理費用を自己負担しなければいけなくなってしまうこともあるからです。

管理会社

賃貸物件に住んでいる場合、まずは管理会社に修理を依頼しましょう。修理業者は原則的に修理依頼をしてきた人から代金をもらうルールになっています。

「とりあえず立て替えておいて、後から大家に請求しよう」と思っても大家が応じてくれるとは限りません。時間はかかってしまいますが、まずは管理会社経由で大家の了承を得るようにしてください。

給湯器を修理した方がよいケース

給湯器の調子がおかしいからといってすぐに交換してしまうのはおすすめできません。もし修理で済むのであれば、次のようなさまざまなメリットがあるからです。まずは修理を検討してみましょう。

給湯器の交換よりリーズナブル

給湯器は交換よりも修理の方が圧倒的にリーズナブルです。たとえば、大手メーカーのガス給湯器を交換する場合、平均して工事費込みで約25万円かかるといわれています。一方、給湯器の交換の場合は部品代込みで13,000円程度しかかからないケースが大半です。

お金をかけずに給湯器のトラブルを解消したいなら、修理で済む段階で手を打つのが何よりも大事です。給湯器の不具合が発生したらだましだまし使い続けるのではなく、できるだけ早く修理業者に相談するようにしてください。

給湯器の修理なら即日対応可能

給湯器の交換には平均して1週間ほど時間がかかります。その間、自宅のお風呂に入ることもできませんし、日常生活に支障をきたすのは間違いありません。一方、給湯器の修理の場合はその日のうちに済んでしまうケースも多く、不便を感じることもほとんどないでしょう。

給湯器のトラブルはある日突然起きるものです。それでも、年中無休、24時間受付、最短で20分ほどでスタッフがかけつけてくれる修理業者もあるので心配ありません。「とにかくすぐに給湯器を使えるようにしたい!」なら、即日対応可能な修理が断然おすすめです。

給湯器の修理より取り替えた方がよいケース

給湯器は交換よりも修理の方が費用も時間もかかりません。それでもたとえ修理可能でも交換の方がおすすめというケースもあるというのはご存知でしたか?

給湯器を使用して8年を越えている

一般的に給湯器の寿命は約8年といわれています。8年以上使っている給湯器はいつ交換が必要になってもおかしくないということです。

8年以上部品を製造し続けるメーカーもありますが、少数派なのは間違いありません。修理で済むような不具合だったとしても、いっそ交換してしまうのも賢い選択です。

給湯器の動作が全体に不安定

給湯器のトラブルがひとつではなく複数にわたっていませんか?「給湯温度が不安定で異音もする」「使えない機能がいくつかある」というような状態だと、給湯器はそろそろ寿命なのかもしれません。

度重なる故障のたびに修理をしていては費用もかさみ、つもりつもって交換費用とあまり変わらなくなってしまうこともあります。複数トラブルに見舞われているなら思い切って交換してみてはいかがでしょうか。

光熱費を安くしたい

光熱費を安くしたい場合、従来型給湯器からエコ給湯器へ交換するのがおすすめです。ガス効率が高いガス給湯器のエコジョーズ、電気を使ってお湯を沸かすエコキュート、電気とガスを組み合わせたエコワンともに従来型給湯器よりも光熱費はグッと安くなります。しかし、いずれも導入費用は従来型給湯器よりも高くなるので注意してください。

給湯器の修理にかかる費用はどれくらい?

給湯器の修理はまったくお金がかからない場合もあります。それとは反対に、交換ほどではないにせよある程度まとまったお金が必要になることも……給湯器の修理にかかる費用を徹底調査しました。

メーカー保証期間内なら無償

どんな給湯器にもメーカー保証期間が設定されています。このメーカー保証期間内なら修理はもちろん、交換でさえタダで対応してもらえるので安心です。ただし、いくらメーカー保証期間内とはいえ故意による破損などは有償対応となるので注意してください。

基本的にメーカー保証期間は購入後、1~2年間となっています。機種によって多少異なるので、まずはお手元の保証書を確認してみましょう。また、延長保証制度を設けているメーカーもあるので「保証期間が1~2年では心配」という人は利用してみてはいかがでしょうか。

メーカー保証期間外は有償修理に

メーカー保証期間外は有償となりますが、どこが故障しているかによって修理費用は異なります。燃焼系不具合、電飾系不具合、安全装置計不具合、水制御系不具合、リモコンの不具合、それぞれの修理費用相場を見てみましょう。

エラーの内容 修理費用の目安
燃焼系不具合(バナー劣化、ガス電磁弁不良など) 17,000円~33,000円
電飾系不具合(基盤不良、配線腐食・断線など) 6,000円~46,000円
安全装置系不具合(加熱防止装置や温度ヒューズなどの不良) 7,500円~58,000円
水制御系不具合(切替弁、注湯電磁弁、流量検知計などの不良) 10,000円~35,000円
リモコンの不具合 16,000円~38,000円

修理不可能でも出張点検費はかかる

修理業者に給湯器を見てもらった結果「修理はできない。交換が必要」という結論が出る場合も当然あります。そんな時も出張点検費はかかる点に注意してください。出張点検費は少なくとも3,000円ほどかかりますが業者によって異なるので出張依頼する際に必ず値段を聞いておくようにしましょう。

保証期間外は修理可能期間に注意!

保証期間とはまた別に修理可能期間があることも忘れないでください。一般的に給湯器の修理可能期間は7~8年です。それよりも古い給湯器だと部品の製造が終了しているなどの理由で修理ができない場合もあります。

給湯器の修理にかかる時間はどれくらい?

給湯器の修理は交換よりもはるかに短時間で済みます。「家のお風呂に入れない日が1日でもあるのはイヤ!」という人でも修理なら安心です。しかし、思った以上に時間がかかってしまうケースもあるので注意してください。

給湯器の修理は基本的に即日完了

給湯器の修理は基本的にその日のうちに完了します。修理依頼の電話をしてから20分でスタッフがかけつけ点検をして見積もりを出し、45分で修理完了……と、およそ1時間で済む場合さえあるのです。たとえば、午前中に修理を依頼すれば、その日の夜までには問題なくお風呂を使えるでしょう。

ただし、見積もりに納得できずに別の業者に再依頼となったらそれだけ時間もかかります。出張費用もダブルでかかることになってしまうので、事前にネット等でよく調べて信頼できそうな業者を選択するようにしましょう。

賃貸物件はさらに時間がかかる場合も

賃貸物件では給湯器の修理や交換は基本的に大家の負担です。したがって、まずは管理会社に連絡をして、管理会社が大家に確認を取り、業者を手配してくれるのを待たなければいけません。そのため、給湯器の不具合を何日か我慢しなければいけないこともあります。

給湯器の修理完了までの流れ

給湯器の修理完了までの流れはおおよそ次の通りです。

  1. 電話または問い合わせフォームから連絡する
  2. スタッフが到着・見積もり作成
  3. スタッフによる動作チェック

1.電話または問い合わせフォームから連絡する

この時、給湯器の表側に記載されている型番・製品番号と、リモコンに表示されている数字3ケタなどのエラー番号を伝えると、より早く修理が完了するでしょう。わからない場合はなくても問題ありません。

2.スタッフが到着・見積もり作成

問い合わせの後は家にスタッフが到着するのを待ちます。スタッフは給湯器を点検して見積もりをだしてくれるので、納得できる金額であれば修理を依頼しましょう。もし、見積もりを出さずに修理作業に入ろうとする場合、悪徳業者の可能性があるので要注意です。

3.スタッフによる動作チェック

スタッフによる動作チェックで問題なく稼働していることが確認できたら、修理費を払います。動作チェックを行わないのは違法業者かもしれないので修理費を収めてはいけません。修理費納入をもって修理完了となります。

まとめ

給湯器が故障しても交換ではなく修理で済めばお金もかかりませんし、その日のうちにお風呂に入ることも十分できます。ストレス少なく、いつも通りにお湯を使える生活に戻れるといえるでしょう。

しかし、そもそも修理で間に合うのか交換が必要なのかは専門家でなければ判断できません。まずはできるだけ早く点検を依頼してみてはいかがでしょうか。

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