給湯器交換時の詐欺や業者トラブルに注意!悪質な事例や対処方法なども解説

給湯器交換時の詐欺や業者トラブルに注意!悪質な事例や対処方法なども解説

給湯器の交換はメーカーに依頼すると安心ですが、その場合は機器本体の価格が高くなることが問題です。

最近では、インターネットで見つけた業者に工事を依頼をする方が増えていますが、怖いのは「相手の顔が見えない」という部分です。

残念ながら、給湯器業者には良い業者もいれば、悪質な業者も数多く存在するので注意が必要です。

この記事では、トラブルが起きやすい業者の特徴、悪質なトラブル事例、悪徳な給湯器業者を見極める方法などについて紹介します。悪質な事例や対処方法を知り、トラブルに巻き込まれないよう参考にしてください。

トラブルが起きやすい悪徳な給湯器業者の特徴

悪徳な給湯器業者の特徴

給湯器の交換や設置工事は、ある程度の専門的な知識と資格が必要な分野です。そのため、知識のない人を狙った詐欺や詐欺まがいの問題が発生しているのは残念な事実です。

詐欺まがいの給湯器工事契約を結ばないためには、業者が現場に来てすぐに契約しないことが大切です。以下では、トラブルが起きやすい悪徳な給湯器業者の特徴を確認していきましょう。

見積もりと工事代金が異なる

給湯器業者による、見積もりと工事代金が異なるトラブルは多く起こっています。業者から提示された工事費用の内訳や詳細は、必ず内容を細かく確認するようにしましょう。

業者によっては、相見積もりの内訳がひとまとめにされていて、それぞれの内容ごとの金額が見えにくい部分も多いです。

また、見積もりの項目を「一式」と曖昧にしておくことで、後から追加工事費として請求するようなケースもあります。曖昧で判断しにくい内訳の項目がある場合は、後々になって高額な請求などのトラブルに発展する可能性があります。

無資格者による工事

給湯器の交換に伴うガス管接続工事などを行うためには、それぞれ適切な国家資格が必要です。

例えば、LPガスを使用する設備を設置する際には、液化石油ガス設備士という資格が必要です。最近では、こうした国家資格を持たない悪徳業者が工事を行うケースもあります。

無資格の業者に給湯器の設置工事を任せてしまうことで、以下のようなリスクが生じる可能性が考えられます。

  • 水栓が取り付けられていない
  • 耐震用のアンカーボルトが無い
  • 給湯設備の転倒防止措置がされていない
  • 完全な手抜き工事になっている

このようなケースが発生することもあるため、施工する業者の担当が有資格者かどうかも事前に確認することが大切です。

連絡や対応が遅い

連絡や対応が遅い業者は、意思疎通し難いのでトラブルが起こりやすいです。しかし、レスポンスが少々遅いからといって、全てが悪い業者とは言えません。

そもそも給湯器の交換・取り付けは、業者に連絡した後、必ずその日のうちに対応してもらえるものではありません。基本的には、業者の都合や給湯器の在庫状況によって異なります。そのため、連絡をしてから1日~1週間ほどかかると思ってください。徐々に改善されつつありますが、半導体不足の影響で納品が遅くなっている場合も多いです。

連絡した日に業者のスケジュールが空いており、交換する給湯器の在庫がある場合などは、即日対応できる可能性があります。なお、問い合わせ後の返答や対応があまりに遅い場合は、良い業者とは言えないので別の依頼先を探したほうが良いでしょう。

押し売りや詐欺的な販売を行う

押し売りや詐欺的な販売を行う業者や、給湯器業者を騙った訪問販売や詐欺にも注意しましょう。高齢者を狙った押し売り訪問営業や、詐欺的な給湯器販売の契約は後を絶たず、Twitterにもさまざまな声が上がっています。

押し売りや詐欺的な販売を行う業者は年々増えています。特に給湯器業者の無料点検を騙った案内による訪問や、詐欺まがいの商法には十分注意してください。

悪質な給湯器業者とのトラブル事例

ネット上には良い口コミが多数あり、悪い口コミを見つけるのは難しいです。悪いレビューを載せたくない気持ちは分かりますが、良いレビューだけで信頼性が高いとは言えません。その結果、ユーザーには正しい評価が表示されないのです。

残念ながら、肯定的なレビューと否定的なレビューの両方を持つWebサイトはほとんどありません。もし、悪いレビューがほとんどないサイトを目にしたら、情報は十分ではないと考えて間違い無いでしょう。

以下では、給湯器工事で業者との間に起きた悪質なトラブル事例や注意喚起について紹介します。多くがツイッターからの引用となるため、限りなく事実に近い事例だと判断できますが、あくまでも参考程度にしてください。

  • 不必要な工事や交換を要求された
  • 法外な費用を請求された
  • 作業員の対応や態度が悪い
  • 手抜き工事ですぐに壊れた
  • 誤った施工方法で作動しない

不必要な工事や交換を要求された

「無料点検を実施する」と言って、ターゲットの住まいを突然訪問するパターンです。

床、屋根、外壁、浄水器、給湯器、排水管、換気扇などの無料点検を口実にやってきます。点検後に不具合が見つからなくても「このままでは危険だ」と不安を煽り、建物の契約や商品・サービスの購入をさせようとするものです。

給湯器に限らず、突然現れるのは何かしらで契約を取ろうというような悪徳訪問業者です。そのため、アポなしで突然現れ、無料診断を行うなどと言い張る業者は特に注意が必要です。

法外な費用を請求された

上記の例は、勘違いしている可能性も考えられますが、費用が高額すぎるというような事例も多々あります。実際に、本体価格とは別に交換工事のみで40万円など、かなり大きな金額を提示されるケースもあるようです。

従来のガスふろ給湯器の交換にかかる費用は、標準設置工事の費用相場は5~7万円程度で、エコジョーズやエコキュートのような高効率給湯器の場合は倍以上かかります。設置工事費用のみで40万円かかるのは、エネファームのような発電機能も持ち合わせた機器であれば十分に考えられます。

なお、メーカーに依頼して訪れたメーカーサービスの場合は、給湯器本体価格がほとんど定価のようになっているため、他と比べて詐欺のように高い!と言われてしまうケースもあるようです。

作業員の対応や態度が悪い

給湯器業者の作業員の対応や態度が悪い場合、依頼者は不快な思いをするだけでなく、作業内容についても不安を感じることがあります。馴れ馴れしいのは一概に悪いとは言えませんが、無礼な態度そのものは良くないことなので、トラブルになる可能性が高い業者です。

なお、給湯器業者の作業員が無礼であったり、不適切な言動をした場合、消費者センターなどの相談窓口に相談することもできます。不快な思いをしないためにも、業者選定時から評判の良いところを探すようにしましょう。

手抜き工事ですぐに壊れた

手抜き工事ですぐに給湯機器が壊れたという場合は、そもそも有資格者が工事を行っていない可能性などが高いです。資格や施工実績が不明な業者などに依頼をすると、このようなトラブルに遭うリスクが高くなります。

給湯器が手抜き工事によりすぐに壊れたり、明らかに性能が低下している場合、依頼主は施工業者に対して修理や交換を求めることができます。また、業者の態度や対応内容によっては、消費者センターなどの相談窓口に相談することも検討しましょう。

誤った施工方法で作動しない

設立間もなく、工事に必要な資格や施工実績が不明な業者に依頼した場合、経験が少ない作業員によって誤った施工方法で取り付けられてしまうことがあります。

技術不足や手違いによる施工不良が原因で、給湯器やシャワー、風呂などの給湯・暖房が正常に作動しないことがあります。機器を設置してすぐに故障が頻発する場合などにも、技術不足や施工不良によって引き起こされている可能性が考えられます。

誤った施工方法によって給湯器などが作動しなかったり、明らかに性能が低下した場合、施工業者に対して工事対応や修理・交換を求めましょう。

優良な給湯器業者の見分け方

給湯器の交換や取り付け工事を依頼する場合、自分で信頼できる業者を見つける必要があります。契約・設置後も安心して修理や点検を実施できるように、あらかじめ依頼する業者の質を確認しておくようにしましょう。

給湯器業者の質をある程度把握するには、以下のポイントが重要です。

  1. 口コミや評判などを参考にする
  2. 契約前に細かく料金体系を確認する
  3. 複数の業者で相見積もりを取る
  4. 資格を確認する・その場で契約をしない

口コミや評判などを参考にする

給湯器業者の口コミや評判は、様々な形でインターネット上に掲載されています。ただし、給湯器のレビューは客観的事実と個人の主観が入り混じっています。

そのため、給湯器の口コミサイトを利用する際には十分に注意しましょう。近年では、google検索結果上の業者の口コミ評判でさえも、ある程度操作されていることが多いので、最終的には自身の判断になります。

実際、ネット上の口コミやレビューは、悪いレビューを上書きまたは非表示にする可能性があります。サイトのコンセプトによっては、意図的に掲載している場合がありますが、残念ながらそれが真実かどうかをユーザーが判断するのは難しくなります。

契約前に細かく料金体系を確認する

高効率給湯器の工事費用などで高額な支払いが発生する場合、思いもよらない請求を避けるためにも、項目ごとに内訳を提示してくれる明朗会計の業者を利用することが重要です。

また、工事契約前には必ず料金体系を細かく確認しましょう。事前確認を行うと、工事後に思わぬ追加料金が発生するという事態を防ぐことができます。

あまり多くはありませんが、「見積後の追加料金なし」と明示している業者はおすすめです。このような業者は、消費者が安心してサービスを利用できるよう配慮しています。

複数の業者で相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取るのは、問い合わせる側にとって時間はかかりますが、失敗するリスクを最小限に抑えられます。ただし、相見積もりの依頼件数が多すぎると、見積もり比較に時間がかかったり、最悪の場合は工期が遅れることもあります。

目安としては、めぼしい業者3~4社に絞って相見積もりを取れば、平均的な相場が分かりやすくなります。金額が安いだけでなく、対応内容や態度にも着目して総合的な判断で選ぶようにしましょう。

資格を確認する・その場で契約をしない

最初から、すぐに契約を履行させたい悪質な詐欺業者もいれば、悪意はないのに契約者側の知識不足で騙された!と勘違いさせてしまうケースも多々あります。

その場ですぐに契約を結ぶのではなく、業者が設置工事に必要な資格を持っているか、知識や技術に問題がないかなどをしっかりと確認することが大切です。

給湯器業者との間でトラブル発生した時の対処方法

給湯器業者との間で思わぬトラブルが発生した場合、まずは冷静に対処することが大切です。以下に、トラブル発生時の対処法を紹介します。

業者との交渉方法

事実確認

まずは、トラブルが発生した原因や状況を確認しましょう。

業者との話し合い

業者に連絡して、事実確認した内容を伝え、解決策を提案してもらいましょう。

解決策の検討

業者から提案された解決策を検討し、納得できるものであれば受け入れましょう。納得できない場合は、再度交渉するか、第三者機関に相談することも検討してください。

消費者窓口や警察に相談

消費生活センター

消費生活センターに相談することで、専門家からアドバイスを受けることができます。

主な窓口としては、誰もがアクセスしやすい相談窓口として開設された消費者ホットラインがあります。全国どこからでも消費者ホットライン「188」に連絡をすれば、最寄りの消費生活センターまたは消費者相談窓口に接続され、専門アドバイザーが問題解決のサポートを行います。

参考リンク:全国の消費生活センター等_国民生活センター

最寄りの警察署

詐欺や恫喝的な行為に遭った場合は、最寄りの警察署に相談をしてください。

犯罪にあたるのか分からないものの、一方的な押し売り・悪質商法などで警察に相談したい場合には、警察相談専用電話「#9110」番を利用してください。

参考リンク:警察相談ダイヤル#9110 警視庁

弁護士に依頼して法的措置

民事不介入で解決策が見つからない場合は、弁護士に相談した上で法的手段をとることも検討してください。ただし、裁判には時間と費用がかかりますので注意が必要です。

給湯器業者と思わぬトラブルが起きてしまった場合は、冷静に対処しましょう。

まとめ

今回は、トラブルが起きやすい悪徳な給湯器業者の特徴、優良業者と悪質業者の見分け方、業者との間にトラブルが起きた場合の対処方法などについて解説してきました。

点検を依頼していないのに無料点検と称して訪問してくる不審な業者や、ご近所さんも点検を受けたと強調するなどの主張をしてくる業者は非常に危険です。

また、悪徳業者は優良な業者を装っていることもありますので注意が必要です。トラブルが発生した場合は、各種相談窓口に連絡するなど冷静に対処しましょう。業者との交渉や消費生活センターへの相談などが有効です。

悪質な事例や対処方法を参考に、給湯器交換時の詐欺や業者トラブルに注意した上で、安心して給湯器工事を行いましょう。

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