給湯器の値段が高すぎる場合の対処方法!複数の業者への相見積もりを検討しよう

給湯器の値段が高すぎる場合の対処方法!複数の業者への相見積もりを検討しよう

給湯器本体の交換をメーカーサービス(修理専門業者)やガス屋などに頼もうとしたら、高すぎてすぐには買えない!と戸惑うことも。

給湯器の交換費用が高すぎると感じた際は、複数の業者から相見積もりを取れば、ある程度は給湯器の交換費用における適正価格が分かります。

また、複数の見積もり金額や内容を比較できるため、よりお得な業者を選べます。ただし、取付工事料金という技術に関する金額も関わってくるため、一概に安ければいいというものでもありません。

この記事では、給湯器が高い場合の対処方法、給湯器の価格目安、安いのはどこの業者なのか、相見積もり依頼時のコツなどについて解説します。

給湯器本体の値段が高すぎる場合の対処方法

給湯器が高い場合の対処方法

給湯器本体の金額が高いのではないかと感じた場合、以下の対処方法を試すことで、ある程度は自発的に費用を抑えられます。

  1. メーカーサービスから給湯器を購入しない
  2. 給湯器交換の相見積もりを取って比較・検討する

メーカーサービスから給湯器を購入しない

給湯器本体を購入する場合は、メーカーサービスから直接給湯器を購入しないでください。もちろん、お金や予算に余裕があり、「いくらかかっても問題ない」という方であれば話は別です。

理由としては、メーカーサービスは修理専門業者となっており、メーカーからほぼ定価に近い金額でしか給湯器を仕入れられないためです。メーカーサービスは修理してくれればいい、給湯器の販売はガス業者や給湯器業者などの設備業者に任せる、といったメーカーの方針によるものです。

そのような事情があるため、メーカーサービスが販売する給湯機器は、ほぼ定価なので高額になります。さらに、本体価格にプラスして工事費用が数万円ほど上乗せされます。

全く同じ給湯機器が売っているのであれば、より安いところで買いたいと考えるのは当然の心理です。

給湯器の相見積もりを取って比較・検討する

給湯器は一社で即決するのではなく、必ず相見積もりを取って複数の業者で費用を比較検討するようにしましょう。

複数の業者からの見積もりを比較しないと、探している給湯器がいくらかかるか、どの業者が最も安いのかなどが具体的に分かりません。

給湯器本体の交換で相見積もりを行う場合は、全ての業者に必ず同じ条件で申し込みをしてください。

その際は、最低でも2~3社ほどに見積もりを依頼して、それぞれの違いを比較することが重要です。

相見積もりを取ることで各社で価格競争が起こり、消費者にとって有利な状況でサービスや機器が購入できる可能性が高くなります。

給湯器の値段が適正か判断するための予備知識

給湯器の本体価格は、メーカーや販売する業者などによって異なりますが、目安となる価格が存在しています。そのため、依頼する業者の給湯器交換費用が適正価格かどうか、をある程度判断することができます。

給湯器の適正な価格を判断できるようになるためには、以下の二点を知っておきましょう。

  1. 給湯器の値段の仕組み
  2. 給湯器の平均的な取付工事費用

給湯器の値段の仕組み

給湯器の値段ですが、商品代金に加えて取り付け料金がかかります。基本的には、給湯器の標準工事費用の一項目として、取付工事などの料金が含まれています。

給湯器の標準工事とは?

現在設置中の給湯器を取り外し、ガスの種類・設置方法・設置場所などを変更せず、同じタイプの給湯器に取り替える交換工事のこと。

こだわりがなければ、安価なメーカーの給湯器に交換するのも選択肢の一つです。実は給湯器の価格や設置費用は、メーカーや機種、販売店の値引き額によって大きく異なります。

まず、給湯器本体とは別売り品として、浴室リモコンと台所リモコンは有料になることが多いです。

一般的な例として、ガス給湯器の20号 屋外設置を使用する場合、ガスふろ給湯器本体(給湯・おいだき)+リモコンの合計で約15万円、ガス給湯暖房用熱源機本体(給湯・おいだき・暖房)+リモコンの合計で約30万円です。

より給湯器の号数が大きかったり、機能性が高いタイプだと、本体とリモコンもどんどん値段が上がっていきます。

メーカーの希望小売価格はそもそも高い

リンナイ社のガス給湯暖房熱源機 給湯+おいだき+暖房

参考までに、リンナイ社のガス給湯暖房熱源機 給湯+おいだき+暖房の20号(フルオートタイプ)の場合、本体とリモコンの価格は以下のようになっています。

商品名称 商品番号 希望小売価格
ガス給湯暖房熱源機 RVD-E2005AW2-1(B) ¥489,170(税込)
インターホンリモコン MBC-302VC(C) ¥64,790(税込)

参考リンク:RVD-E2405AW2-1(B):ガス給湯暖房熱源機【給湯+おいだき+暖房】商品 – リンナイの給湯器

給湯器の平均的な取付工事費用

給湯器の取り付けにかかる工事費用は、家庭用であれば約4~7万円前後です。集合住宅でエコジョーズなどの場合は、更に若干高くなります。

採算が取れないため、取付工事だけでも請け負うという業者は皆無で、ほとんどが給湯器と取付工事がセットの標準工事になっています。そのため、給湯器の価格が30万円(本体+リモコン代)だった場合、合計で35万円前後という費用になることがあります。(エコジョーズやエコキュートなどの場合)

まれに給湯器をネットなどで購入し、取付工事だけを別の業者に依頼しようとする方もいますが、この場合も約4~7万円以上の工事費用がかかります。ただし、取付工事のみでも対応してくれる業者は割高になるでしょう。

給湯器交換で30万円以上は高すぎる?

メーカーサービスやガス屋さんなどの見積もりで、本体・工事費用・処分費用など給湯器交換に30万円~かかりますと言われるケースがあります。

見積もりを依頼したものの、金額的な負担が大きすぎると感じてしまい、なんでこんなに高いのかと気になる方は多いことでしょう。

実際問題として、給湯器の交換で30万円以上の費用がかかるのは、下記のいずれかに該当するようなケースです。

  • 使用中の機器に床暖房や浴室乾燥機能が付いている。
  • 給湯器の設置箇所が狭所や高所などで非常に手間がかかる。
  • 石油給湯器(灯油ボイラー)を使用している。

上記に該当せず、今まで通り普通のガスふろ給湯器を使い続けたいという場合は、30万円という見積もりは基本的に若干高いと判断できます。

給湯器の値段が安いのはどこ?

給湯器本体を購入して交換・取り付けしたいという場合、すぐに候補に挙がるのが以下の選択肢です。

リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパスなど、給湯器メーカーは定価で給湯器を販売しているので、購入する場合は最も価格が高くおすすめできません。

一方、単純に給湯器の価格が安いのはネット通販です。Amazonや楽天市場のほか、ネット限定で給湯器を販売する業者などもいるため、それなりに安いものを探すことが出来ます。

ただし、ネット通販については給湯器本体の取付工事は付いていません。そのため、給湯器の取付工事のみを引き受けてくれる業者を自身で探す必要があります。

メーカーの給湯器価格の目安

メーカーの給湯器本体価格は、定価(メーカー希望小売価格)になっているので非常に高いです。メーカーサービス(修理専門業者)の場合も若干安くなる程度で、ホームセンターやガス業者の方が安いです。

給湯器のグレードや種類にもよりますが、例えばパロマのガス給湯器 FH-E1611SAWL オート16号の定価は320,100円(税込)です。

20号、24号と給湯器の号数が大きくなると、プラスで3~6万円前後は値段が上がるので、本体代だけで40万円近い費用がかかります。

ガス業者

ガス業者における給湯器本体価格ですが、給湯器メーカーの希望小売価格から30%~50%程度で売られています。もちろん、業者によっては更に値引きしている場合もあります。

例えば、定価40万円のガスふろ給湯器であれば、20万円前後の価格で見積もりされています。一軒家の場合は、新築時にガス業者で給湯器も設置してもらったことから、その流れで交換を依頼してしまうことも多いです。

ホームセンターや家電量販店の給湯器価格の目安

ホームセンターや家電量販店などにおける給湯器本体価格ですが、給湯器メーカーの希望小売価格から30%~50%程度で売られていることが多いです。

例えば、定価35万円のガス給湯器であれば、20万円を切る価格で売られています。しかし、量販店などで購入する場合は、別途工事も依頼する必要があります。多くは、量販店の提携業者に給湯器の標準工事費用を払って設置してもらいます。

ネット通販の給湯器価格の目安

ネット通販における給湯器本体価格ですが、給湯器メーカーの希望小売価格から30%~70%以上の値引きをする業者もいます。

例えば、給湯器メーカーの希望小売価格が30万円する機器であれば、9万円前後にまで値引きをして販売されていることがあります。

給湯器本体は非常に安く購入できますが、取付工事は付帯していませんので、設置してくれる施工業者は別途探す必要が生じます。

給湯器業者の給湯器価格の目安

給湯器業者における給湯器本体価格ですが、目安としては給湯器メーカーの希望小売価格から30%~80%程度の割引が適用されています。

さらに価格自体に取付工事やリモコン代などが含まれていることが多く、様々な依頼先がある中で最も安くお得に給湯器を交換・設置できます。

全国対応*の給湯器交換修理業者に相談を

ミズテック(給湯器駆けつけ隊)は、メーカー希望小売価格から最大91%オフで本体価格を提供しています。

湯ドクターは、メーカー希望小売価格から最大82%オフで本体価格を提供しています。

キンライサーは、メーカー希望小売価格から最大80%オフで本体価格を提供しています。

どの業者も全国的に広域展開しているため、居住地域で在庫があるか工事対応可能かどうか、まずは問い合わせると良いでしょう。

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給湯器の相見積もりで確認すべきポイントや注意点

まずは、複数の業者に同じ条件で給湯器交換の相見積もりを申し込みましょう。同条件で複数社に見積もりを依頼することにより、金額面で最も安い業者を見つけられます。

ただし、金額が安いというだけで選ぶのは少々リスクを伴います。以下の点もあわせて確認することで、安心して依頼できる業者を選びましょう。

給湯器交換の見積もり内容が詳細な項目か

給湯器の交換にかかる費用は、主に本体価格と工事費用(標準工事費用)の2つに分類できます。

信頼できる業者は、見積もり書の内訳を各項目で分けるなどして、具体的な内容と料金を記載してくれます。このように詳細な見積もり内容を提示してくれる業者を選びましょう。

一方、見積もり書内の各項目を「工事一式」などのように、一括りでまとめている工務店や業者には少し注意が必要です。項目ごとの詳細な内訳がわからないため、見積もり自体が非常に曖昧であり、後で追加料金などを請求されるリスクもあります。

見積もりを依頼する際は、ある程度詳細な内訳を提示可能かどうかについても必ず尋ねてください。

使用中の給湯器メーカーと品番を事前確認

相見積もり依頼時には、使用中の給湯器のメーカー・品名・品番などの情報を必ず確認してから申し込みをしましょう。給湯器の設置位置などもあわせて確認しておくことで、詳細な見積もりを出してもらいやすくなります。

給湯器メーカーや希望する機種、機能を今よりも良いものに変更したいなど条件が違ったり、給湯器が狭小地・高所などに設置されている場合に必要な費用や工数は異なってきます。

見積もり依頼時に給湯器に関する情報が明確ではない場合、正確な見積もりを提出してもらうことは難しく、後で料金が高くなることが多々あります。

また、同等の条件で各社のサービスを比較することが重要であるため、全ての業者に同じ情報を共有してください。

安くなる代わりに部材費を削られていないか

給湯器は、本体価格に加えて取付工事の費用で料金が確定します。取付工事に関わる部分の費用が極端に安い場合、金額が抑えられる代わりに部材費を削られている可能性があります。

部材費は、給湯配管などの配管類や給排気口の煙突部分といった箇所の材料代です。これらの費用分が削られていると新しいものへと変更されず、本来交換するはずだった配管などをそのまま再利用することになります。

給湯器の標準工事にかかる費用は、5~7万円前後が一つの目安となりますが、この料金を2万円値引きしたことで部材費に影響が出てしまっては本末転倒とも言えます。値引きされた金額分が、部材費などの削ってはいけない箇所に反映されていないか確認しておきましょう。

給湯器製品の保証が付いているか

給湯器を購入する際には、どのような保証内容なのか確認しておく必要があります。保証の条件は、利用する業者によって変わります。

例えば、長期間の保証が付帯していれば、保証期間中の製品の不具合は保証の範囲内で修理してもらえます。製品保証以外にも、工事保証がついている給湯器業者などを選ぶと安心です。

長期保証を有料オプションとして費用を請求するところもあれば、長期間無料で保証やアフターケアが受けられる業者もあり、その差は大きいです。

給湯器本体のメーカー保証は標準付帯

給湯器本体のメーカー保証については、どの給湯機器にも標準付帯しています。一般的な給湯器のメーカー保証は1年、BLマークと呼ばれる優良住宅部品に認定された給湯器には2年の製品保証がついています。

期間を超える保証については、各業者ごとの保証内容になってくるので、それぞれの違いを数社で比較する必要があります。保証内容については、複数の業者で相見積もりを取った際にあわせて比較検討すると良いでしょう。

見積もり内容以外の追加費用の有無

給湯器の種類を追い焚きなし→追い焚きありに変えたい、設置方法を壁掛け型から据え置き型に変更したい場合など、標準工事費以外に追加費用がかかることもあるので注意してください。

また、据置台に設置した給湯機器の場合は、据置台の交換費用も併せて請求される場合があります。さらに、給湯器が非常に狭いスペースや高い位置に設置されている場合、作業料金が割増になる可能性があります。

給湯器を交換する際は、具体的な作業内容と費用を必ず施工会社に確認してください。

金額だけでなく総合的な判断が必要

相見積もりで一番安い業者を選ぶのは大事ですが、複数社の料金体系がほぼ同じ場合は保証やアフターサービス、施工実績や自社施工かなど他の条件も比較検討する必要があります。

実際に見積もりを依頼した時の対応の速さ、メールや電話に対する会社の態度などは、その会社がどれだけ誠実に対応してくれるか、そしてあなたがその会社をどれだけ信頼できるかの尺度になります。

いくら安くても連絡を返さない・遅すぎる、傲慢な態度の業者は、給湯器の交換を依頼する業者として信用できないでしょう。

まとめ

今回は、給湯器交換の適正な価格目安、値段が最も安い業者はどこか、高すぎると感じた場合の対処方法、相見積もり依頼時の注意点などについて解説してきました。

給湯器をお得な値段で安く交換したい場合は、最低2~3社ほどに相見積もりを取ると分かりやすくなります。基本的には、給湯器業者が最も安いことが多いため、相見積もりを取る際は中心にして依頼すると良いでしょう。

注意すべき点として、対応の雰囲気・見積もり内容以外に追加費用は発生しないか・工事や製品の保証内容・見積もり書は項目ごとに詳細か、などの確認による判断は必要です。

給湯器を購入する際は、料金が高すぎる!と文句を言わないためにも、自発的に値段で満足できる業者を探して依頼しましょう。

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