給湯器は取り付け工事のみ依頼できる?メリット・デメリットや費用目安なども解説

給湯器は取り付け工事のみ依頼できる?メリット・デメリットや費用目安なども解説

最近では、インターネットで給湯器だけを販売するネット販売業者が増えていますが、このような業者から購入すると取り付けに対応していないことも多いです。

給湯器の購入後は、別途自分で給湯器を設置してくれる施工業者を探す必要があります。ただ、業者としては取付工事のみで受けているケースは非常に少なく、結果として取り付けに困っている方もいることでしょう。

この記事では、給湯器の取付工事のみ依頼する方法、取付工事にかかる費用の目安、取付工事のみ依頼するメリット・デメリットなどについて解説します。

給湯器の取り付け工事のみ依頼する方法

給湯器取り付け工事のみ依頼する方法

基本的に給湯器を設置する場合、ガス関連の工事を行える資格などが必要になります。そのため、DIYでの対応は違法な上に難しく、給湯器の取り付け工事のみ行いたい場合は、持ち込み交換に対応している業者に依頼する方法があります。

持ち込み交換とは、給湯器本体を自分で購入して、工事だけ業者に任せるという方法です。この方法なら、工事だけを請け負ってくれる業者を見つけられれば、給湯器本体の価格を安く抑えることができます。

持ち込み交換対応の業者に依頼

持ち込み交換対応の業者は、給湯器本体を持ち込んだお客様に対して、工事費用だけで給湯器の取り付けを行ってくれる業者です。「取り付けのみでも受けます」と明記している業者はほぼ存在しておらず、自身で確認をして見つけるしか方法はありません。

給湯器本体を自分で購入して、設置取付工事だけを業者に依頼するということは、決して簡単なことではありません。

取付のみ依頼できる業者は少ない

持ち込み交換に対応している業者は全国的に見てもごく少数となっています。給湯器本体だけの設置というのは、業者にとってあまり受けたくない依頼内容です。

多くの業者は、給湯器本体と取付工事をセットでサービスを提供し、ある程度の利幅を生み出しています。そのため、持ち込み交換を受け付けてくれる業者を探すのは容易ではありません。

取付工事のみでも請け負った場合、材料費や人件費など諸々を加味すると利益がほとんど出ないためです。採算度外視で行ってくれる業者がいれば話は別ですが、基本的には請け負ってくれる業者がいるとすれば、費用は普通よりも割高になるでしょう。

取付工事のみに対応している可能性がある業者

湯ドクターは、昭和2年の創業以来、95年以上の歴史と8万件以上の施工実績を持つ給湯器交換業者(母体はガス会社)です。全国対応*で365日24時間受付体制となっており、無償の本体保証が7年、工事保証が10年と長期です。

公式サイト上に持ち込み交換も可能とは明記されていませんが、対応しているかどうかについて問い合わせてみる価値は十分あります。

※一部地域除く

給湯器の取り付けのみにかかる費用目安

給湯器の取り付けのみにかかる工事費用は、主に以下の要素によって決まります。

  • 給湯器本体(型番・容量・機能)
  • 工事内容(配管・電気・ガス・リモコン等)
  • 工事場所(屋内・屋外・高所等)
  • 工事日時(平日・休日・時間帯等)
  • 業者(料金設定・サービス内容等)

一般的なガス給湯器であれば、標準工事費用が4~7万円程度で、給湯専用タイプであれば3~5万円程度ですが、上記要素によって変動します。

例えば、追い炊き・暖房機能付きなどの場合はプラスで数万円程度かかりますし、屋外設置や高所設置など特殊な場合はプラスで5千円~1万円程度かかります。また、エコジョーズやエコキュートのような高効率給湯器の場合は、一般的なガス給湯器の倍近い工事費用がかかることがほとんどです。

追加料金が発生するケース

配管や電気・ガスなど、既存設備と新しい給湯器との接続部分が異なる場合も追加料金が発生します。

例えば、配管径や配管材質が変わった場合やリモコン位置や種類が変わった場合などです。これらの場合は、プラス5千円~2万円程度かかります。その他にも、廃棄処分費や消費税などが別途必要になる場合があります。

したがって、一般的なガス給湯器の取り付けのみにかかる費用は、最低でも4~7万円程度から始まりますが、工事内容や業者によっては5~10万円程度まで上がる可能性があります。エコジョーズなどの場合は、更に高くなります。そのため、複数の業者に見積もりを取って比較することが重要です。

給湯器の取り付けのみ依頼するメリットとデメリット

給湯器の取り付け工事のみを依頼する方法には、主に3つのメリットと3つのデメリットがあります。以下で、それぞれを確認していきましょう。

給湯器の取付工事のみ依頼するメリット

  • 給湯器本体を安く購入できる
  • 自分の好きな給湯器を選べる
  • 工事費用だけで済むので安い

給湯器本体を安く購入できる

給湯器の本体を自分で選んで購入するため、インターネットやホームセンターなどで安く探すことができます。一般的には、業者から購入するよりも10%~30%程度安くなる場合が多いです。ただし、多くの場合で取り付け工事をしてくれる業者は自分で探す必要があります。

自分の好きな給湯器を選べる

設置条件を満たしていれば、自分の好きなメーカーや型番や容量や機能などを自由に選ぶことができます。業者から購入する場合は、在庫や契約などで限られた選択肢しかない場合もあります。

工事費用だけで済むので安い

持ち込みによる交換の場合は、設置取り付けにかかる工事費用だけを支払うことになります。業者から購入する場合は、給湯器の本体代金以外にも設置料金や配送料金、保証料金などが含まれている場合もあります。

給湯器の取付工事のみ依頼するデメリット

  • 依頼できる業者が少ない
  • 保証期間やサービス内容が不明確
  • 追加料金が発生する可能性が高い

依頼できる業者が少ない

給湯器の持ち込み交換を受け付けてくれる業者は、全国的に見てもごく少数です。そのため、自分の住んでいる地域や希望する日時に対応してくれる業者を探すのは大変です。また、請け負ってくれる業者が見つかったとしても、対応できないメーカーや条件などに該当してしまう場合もあります。

保証期間やサービス内容が不明確

持ち込み交換では、給湯器本体と工事費用を別々に支払うことになります。そのため、給湯器本体の保証期間やサービス内容が不明確になる場合があります。

例えば、給湯器本体の故障や不具合が発生した場合、購入した店舗と工事した業者のどちらに連絡すればいいのか、どちらが責任を負って対応してくれるのかなどが分かりにくくなります。

また、業者によっては持ち込み交換に対して工事の保証期間やサービス内容を制限する場合もあります。

追加料金が発生する可能性が高い

給湯器の持ち込み交換では、工事内容や工事場所などによって追加料金が発生する可能性が高くなります。

例えば、配管や電気・ガスなどの既存設備と新しい給湯器との接続部分が異なる場合や、屋外設置や高所設置などの特殊な場合は追加料金が必要になります。

また、廃棄処分費用などが別途必要になる場合もあります。そのため、見積もり依頼時には細かく確認することが大切です。

給湯器の取り付けのみ依頼する場合の注意点

給湯器の取り付けのみ依頼する場合は、以下の点に注意する必要があります。

  • 購入した給湯器本体が適合するものかどうか
  • 取り付け工事におけるガス配管には国家資格が必要
  • 取り付け工事を依頼する業者は信頼できるのか
  • 工事内容や料金や保証期間などの確認
  • 取り付け設置にかかる工事費用が高くなりやすい

購入した給湯器本体が適合することを確認する

給湯器本体を自分で購入して用意する場合は、正規品であることや、自宅の環境に適合するサイズや仕様であることを確認してください。

そもそも不適合な給湯器を使用すると、安全性や耐久性が低下したり、故障や事故の原因になったりする可能性があります。

取り付け工事におけるガス配管には国家資格が必要

給湯器本体の取り付け工事には、ガス配管の接続などが含まれます。ガス配管の接続には国家資格が必要なこともあり、この作業のみお願いしたい場合でも、業者によっては引き受けてもらえない可能性があります。また、自分でガス配管を行うことは違法な上に危険ですので、絶対にしないでください。

取り付け工事を依頼する業者は信頼できるのか

持ち込み交換を受け付けてくれる業者は少数派ですが、中には困っている人を待ち構えている悪徳業者も存在します。悪徳業者は見積もり時と工事完了時で料金を変更したり、不必要な工事を強要したりします。口コミや評判などを参考にして、依頼する業者は信頼できるのかを確認しましょう。

工事内容や料金や保証期間などを書面で確認する

給湯器の持ち込み交換工事では、工事内容や料金や保証期間などが不明確になる場合があります。そのため、見積もり依頼時には書面で確認することが大切です。具体的には、書面やメールなどで以下の項目を確認するようにしましょう。

  • 給湯器本体のメーカー名と型番と容量と機能
  • 工事費用の内訳(基本料金と追加料金)
  • 廃棄処分費や消費税などの別途必要な費用
  • 工事日時と所要時間
  • 保証期間とサービス内容
  • 連絡先(電話番号やメールアドレス)

取り付け設置にかかる工事費用が高くなりやすい

給湯器取り付け工事のみを依頼する場合の最大の注意点としては、通常よりも工事費用が高くなってしまうということです。給湯機器を自身で安く購入した場合、そもそも業者側の利益になる部分が非常に少なく、機器本体とセットで購入するよりも工事費用は高く設定されることがほとんどです。

まとめ

今回は、給湯器の取付工事のみ依頼する方法、取付工事にかかる費用の目安、取付工事のみ依頼するメリット・デメリットなどについて解説してきました。

最近ではインターネット通販で給湯機器のみを安く購入も出来ますが、基本的には工事の質や保証などが充実している給湯器業者に依頼をするのが、長期的に見ても安心できます。

給湯器の取り付け設置は、専門的な知識と技術、資格が必要な工事です。給湯器の交換や設置を検討中の方は、居住エリアに対応している給湯器専門業者に工事を依頼することをおすすめします。

自分で購入した給湯器本体を持ち込んで交換してもらう場合は、メリットとデメリットをよく理解して、注意点を守って安全に依頼しましょう。

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