給湯器の取り外しは自分でできる?費用相場と業者依頼時の注意点

給湯器の取り外しは自分でできる?費用相場と業者依頼時の注意点

湯沸し器や小さめの給湯器の場合は、自分でも簡単に取り外しができそうな気がするので、「できればお金をかけずに済ませたい」と思う人もいるでしょう。

専門の業者に依頼すると工事費用がかかりますし、プロに頼まずに済めば、その分を浮かすことができます。ただ、給湯器の取り外しは、本当に自分でもできるのでしょうか?

業者に依頼した際の費用相場や、依頼時の注意点などについてもご紹介します。

給湯器の取り外しは自分でできる?

給湯器の取り外しには資格が必要

結論からお伝えすると、給湯器の取り外しを自分で行うことはできません。湯沸かし器や給湯器をはじめ、ガスが通っている機器の取り付け・取り外しは、基本的に資格がないとできないからです。

湯沸かし器の取り外し方はとても簡単で、作業自体は素人でもできるものです。そのため、「ガスを閉栓しておけば、取り外しぐらいなら自分でもできるだろう」と考える人も、少なくありません。

引っ越し先の新居でも同じ給湯器を使いたい場合、業者に頼むのは面倒に感じたり、お金ももったいないと感じる方もいるかもしれません。

しかし、問題は自分で取り外せるかどうかではなく「安全にガス器具を扱える知識と技術があるかどうか?」なのです。

無資格の人のDIYは危険!事故や火災のリスクも

ガス器具の取り扱いを無資格の人がDIYでやろうとすると、ガス爆発を起こして大惨事になることもあります。ガスが漏れて引火し、火災が発生する可能性もあるので、万が一そうなってしまったら大変なことになります。

素人がガス器具を取り扱うことは、非常に危険なので、くれぐれも行わないようにしましょう。

給湯器の取り外しは業者に依頼するのが現実的

ガス器具の取り扱いを有資格者が行うことについては、法律でも定められているため、素人が行うことは法律違反にもなってしまいます。そのため、多少の費用がかかっても、専門の業者に依頼するのが現実的です。

ガス器具の工事を取り扱う業者に連絡し、ガス器具に関する知識と技術をしっかりと持った人に、取り外しをお願いしましょう。

給湯器の取り外しの費用相場

湯沸かし器の取り外しにかかる費用は「5,000円以下」が相場

給湯器の取り外しにかかる費用は、湯沸かし器などの取り外しが簡単な機器であれば、それほど高くはありません。取り付けにはプレートなどの器具が必要ですが、取り外し自体にはそうした費用もかからないからです。

一般的に、湯沸かし器やの取り外しにかかる費用は、「5,000円以下」が相場です。安ければ2,000円前後で済むこともあるでしょう。

湯沸かし器の取り付けにかかる工事費用が「1万円以上」であることを考えると、取り外しの費用は、それに比べてだいぶ安く済ませることができます。

給湯器の取り外しを業者に依頼する時の注意点

給湯器の取り外しを業者に依頼する場合は、次の点に注意をしましょう。

  • 取り外しだけで依頼できるかは業者に確認を
  • 資格を持っている業者を選ぶ

取り外しだけで依頼できるかは業者に確認を

給湯器の取り外しを依頼する場合は、取り外しだけで頼めるかどうかを、確認しておく必要があります。

先ほどお話ししたように、給湯器の取り外し費用は5,000円以下が相場なので、給湯器の取り外しだけの工事は、業者にとってけっして旨みのある仕事とは言えません。

そのため、取り外しだけの工事は請け負っておらず、給湯器の販売・交換を行う場合のみ、取り外し工事に対応する給湯器業者も少なくないのです。

給湯器の取り外しだけを依頼する場合は、事前に問い合わせをして、対応可能かどうかを確認しておきましょう。

資格を持っている業者を選ぶ

給湯器の取り外しを請け負う業者の中には、無資格のスタッフに対応させているケースも、少なくありません。

特に、価格の安さを前面にアピールしている業者は、要注意です。資格のないスタッフを安く雇うことで、工事費を格安にできるのですが、ガスの取り外しをいい加減に行うと思わぬ事故につながることもあります。

業者にガス器具の取り外しを依頼する際には、資格を持っているスタッフが対応するかどうかを、必ず確認しておくことが大切です。

LPガスの取り外しには国家資格が必須

ガス器具の取り外しに必要な資格は、LPガスの場合は「液化石油ガス設備士(国家資格)」です。

LPガス機器の取り外しはこの資格がないとできません。業者も無資格者に工事をさせると法律違反になってしまうため、必ず有資格者に対応させます。

その点では、LPガス機器をお使いの方は安心と言えますが、念のために確認だけはしておいた方がいいでしょう。

都市ガス機器の取り外しには要注意

心配なのは、都市ガス機器をお使いの場合です。

都市ガス機器の取り外しには、「ガス可とう管接続工事監督者」や「ガス機器設置スペシャリスト」「ガス消費機器設置工事監督者(国家資格)」の資格保有者が対応することが推奨されていますが、LPガスのように必須ではありません。

そのため、何も言わずに依頼をすると、無資格者がやってくる可能性が高いです。その点を踏まえて、都市ガス機器をお使いの方は、必ずスタッフの資格の有無を確認しておくことが大切です。

まとめ

湯沸かし器を含めた給湯器の取り外しは、作業自体はさほど難しくないないので、業者に頼まずに自分でやろうとする人も実際にいるようです。

しかし、ガスの取り扱いは一歩間違えば大惨事を巻き起こす可能性もあるので、自分で行うのは非常に危険です。

取り外し費用も5,000円以内と、そこまで高額ではありません。ガス器具の取り外しを行う場合は、万が一のことを考えて、必ず業者に依頼するようにしましょう。

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